出版社内容情報
日高拓也と北原紗月は同じ剣道部に籍をおく中学生。互いにひかれあい恋人同士に。が、拓也には普通の恋愛では満たされない密かな思いがあった…。紗月の脚への執着、紗月の怜悧な視線が刺さるときの快感。自らを「俺は紗月の犬や」と告白する拓也。そんな拓也に嫌悪する紗月だが、いつしか自分も尋常ではない自身の性向に気づかされてゆく…。妖しい月の光のような耽美な描写と谷崎潤一郎文学を髣髴とさせるストーリー展開。今の時代も読み継がれる名作コミック。
内容説明
日高拓也と北原紗月は同じ剣道部に籍をおく中学生。互いにひかれあい恋人同士に。が、拓也には普通の恋愛では満たされない密かな思いがあった…。紗月の脚への執着、紗月の怜悧な視線が刺さるときの快感。自らを「俺は紗月の犬や」と告白する拓也。そんな拓也に嫌悪する紗月だが、いつしか自分も尋常ではない自身の性向に気づかされてゆく…。妖しい月の光のような耽美な描写と谷崎潤一郎文学を髣髴とさせるストーリー展開。今の時代も読み継がれる名作コミック第一巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
風鈴黒餡
4
この映画版が自分は本当に好きで、ずっと原作が復刊されるのを待っていた。主人公の拓也は同じ剣道部の紗月に憧れ、彼女の持ち物や足にフェティシズムを感じて陰で楽しむも、実は両思いで付き合うようになる。ラブコメかと思いきや、部活動やヤンキーとの因縁を通じて、拓也の恋がもはや崇拝の域にある事が表れ出し、その苦悩と渇望の暗い喜びが読者の胸にも流し込こまれる。「人間と人間」ではなく「主人と犬」という告白、ヤクザの評した「自分のことしか見とらん目」、影響を受けたと思しき谷崎のマゾヒズム論が、今後の不穏さを予感させる。2015/05/17
猿兎
2
最初は気持ち悪かったけど、引き込まれるように読んだ。これは続き読まねば。2015/08/01
プロムナード
0
もっと昔のマンガのような気がしてたけど、そうかスラムダンクが流行ってた頃の連載か。映画を観てるので(いい映画でした!)先がわかる分、読んでて痛々しくきついものがありました。そうでなくとも、この不穏な感じ、青春の暗黒面がちらっとのぞいている感じは強烈。主人公のキャラクターの、弱さ、強さ、変態さのバランスがまた絶妙で、独特で、こういうキャラクターは喜国雅彦でしか絶対描けないだろうと思います。2015/11/22
タリスポッド
0
押見修造の惡の華の作者ページで知った。 この絵柄でこの内容とは。 帯がすごいのになかなか置いていない。 無心で読みいってしまった。2015/08/27