内容説明
損益分岐点は、売上と費用の損益がトントンになる売上高や販売数量。損益分岐点を理解することで、利益計画から新規投資、不採算部門からの撤退まで様々な経営判断が可能になる。また、企業の経営改善策も導き出せるようになる。「基本解説→図解→Q&A→関連知識」の4段階学習でスムーズに理解が可能。
目次
第1章 損益分岐点の基礎知識
第2章 損益分岐点の利益計画への応用
第3章 損益分岐点の意思決定会計への応用
第4章 損益分岐点の前提条件
第5章 固定費と変動費の管理
第6章 損益分岐点を下げる方法
著者等紹介
平野敦士[ヒラノアツシ]
立命館大学専門職大学院経営管理研究科教授。公認会計士・税理士。誠光監査法人代表社員。1964年京都府生まれ。立命館大学経営学部卒業。太田昭和監査法人(現・新日本有限責任監査法人)で会計監査及び株式公開業務等に従事した後、独立。公職として、日本公認会計士協会京滋会幹事や滋賀県中小企業再生支援協議会統括責任者を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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H2O_HoriHori
3
会社の都合でなんとなく部品の手配やVECDやってきた人が読むと仕事場の全体像がすっきりわかる本。 会社の上の方では、経営判断のために数値を扱う。その数値がどこから出てきてどのように加工されるのか、そして経営層の意思決定を促すためにどのような努力と判断を現場はするべきか。 今の製造業は設備主体の物作りだから、特に開発設計段階での経理の知識は非常に大切。 開発設計部門や生産設備設計している部門の方に学んで欲しい内容だった。2022/05/08
O. M.
1
損益分岐点、という概念・用語は以前から何となく知っていたが、いざ実務で使おうとなると、どこから手を付けたらよいか、意外と分かっていなかった。まずは変動費・固定費の仕分けから。そして損益分岐点を意識した経営にあっては、固定費をいかに下げるかを意識すべきとのこと。シンプルな解説や図解による分かりやすい解説でした。欲を言えば、手を動かせる例題があるとよかったかな。2017/03/11
Mitz
1
損益分岐点の基礎の基礎について。「基本解説→図解→Q&A→関連知識」の4段階で解説が展開されるので、非常に分かりやすい。‘経理課長の上司エレンと新人経理課員タケルの会話形式’ってのも良いね(自分の名前がタケルだから)。・・・読み進めて痛感したが、自分は会計に関する知識が圧倒的に不足しているし、計数感覚も無い。まぁ、焦っても諦めてもしょうがないので、「一歩ずつ前へ」、「勉強不足=成長の余地=やればやるだけプラスに」と前向きに捉えて少しずつ勉強してゆこう。次はこのシリーズの『財務会計』でも読んでみるかな。2013/02/24