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内容説明
優れたリーダーは、危機を未然に防ぐべく、問題を発見する能力を身につけている。本書では、150人以上の経営者へのインタビューと、ビジネス・政治・軍事・スポーツ・医療など数々のケーススタディを分析。優れた問題発見者となるために、リーダーがマスターすべき7つのスキルと能力を示す。
目次
第1章 問題の解決から問題の発見へ
第2章 フィルターを避ける
第3章 人類学者になる
第4章 パターンを探す
第5章 点を結びつける
第6章 価値のある失敗を奨励する
第7章 話し方と聴き方を教える
第8章 ゲームの録画を見る
第9章 優れた問題発見者の心構え
著者等紹介
ロベルト,マイケル・A.[ロベルト,マイケルA.][Roberto,Michael A.]
ハーバード・ビジネススクール教授として6年間を過ごしたのち、ブライアント大学で経営学の終身教授となる。専門は、リーダーシップ、意思決定、経営戦略など。アップル、モルガン・スタンレー、コカ・コーラなど、世界的企業においてリーダーシップ開発やコンサルティングを行い、FBIやNASAといった米政府機関での講演も行う
飯田恒夫[イイダツネオ]
1961年、大阪大学法学部卒業。20年の海外駐在を含む総合商社での勤務を経て、ビジネス・経済関係の翻訳業務に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kentaro
7
トヨタ自動車は、問題を「学び、そして改善する機会」だと捉える。したがって、問題を探し出そうとし、小さな問題をもっと大きなものに関連づけようとしている。この小さな問題はより大きな障害の兆候となるものではないだろうか。何かシステム上の失敗が潜んでいるのではないだろうか。これがトヨタの問題意識だ。トヨタは、問題の発見が遅くなればなるほど、重大な失敗が劇的に増える可能性があることに気づいている。小さな火種に早めに対応することは、時間の経過とともに急速に膨れ上がった問題の解決に努めるより、遙かに少ないコストで済む。2018/11/03
Yukihiko Yoshimine
7
鏡をよく見ることだ。そして、一時的な優性を本質的優越性または優越性永続の兆候と同一視する誘惑に負けてはいけない。2018/09/07
shin_ash
4
本書はリーダーが如何にして危機を見過ごすか、あるいはそれを回避するにはどうするかの提言である。主張は妥当でいい事言ってるし、その通りと思うが、何故かどこか表面的な印象を受けてしまう。指摘の内容は認知心理学とか行動経済学などで言われていることと概ね一致する為かもしれない。あとがきによると本書は経営学者の定性分析に基づく論考である。そう考えると、むしろ、その様な観点を経営学的な定性分析から位置付けたと理解した方がいいのかもしれない。偏見だが、経営学に社会学的な泥臭さを感じないが研究姿勢は似てるのかもしれない。2019/12/27
シノウ
3
良著。目を皿のようにして物事を観察すること、相手の意見を遮ることなく最後まで聞いてから判断すること。危機管理のエッセンスが豊富な事例とともに取り上げられている。 全部を頭に入れて判断することは難しいが、時折紐解いて危機に気づきやすい自分と組織になっているか点検していきたい。2019/11/15
メルセ・ひすい
2
13-113 赤24 ☆優れた問題発見者の心構え… ①知的好奇心 ②システム思考 ③健全な偏執狂 ★やはりハーバード大はモラルを重視していない! 強欲者の養成校! 優れたリーダーは、危機を未然に防ぐべく、問題を発見する能力を身につけている。経営者へのインタビューと幅広い分野のケーススタディを分析。優れた問題発見者となるためにリーダーがマスターすべきスキルと能力を提示する。2010/07/05