内容説明
絵本界のみならず、境界を超えて異彩を放ち続けるスズキコージが、コロナ禍の中、朝日を浴びながら、さわやかに、イタリア製画用紙に、約200色の色鉛筆と油性ボールペンとで描きに描いた!これは、“コージ活火山”から一気に噴出したマグマの集積画集である!
著者等紹介
スズキコージ[スズキコージ]
1948年2月28日、静岡県生まれ。幼少の頃より地面に楽描きしたり穴掘りしたりが始まり、現在に至る。1971年にロシアの民話『ゆきむすめ』(岸田衿子/文 世界文化社 その後ビリケン出版で復刊)で絵本デビュー。自身の創作絵本多数。2019年にNHK・Eテレの美術番組「日曜美術館」で「絵が語る僕のすべて―絵本作家・画家スズキコージの世界」が放映され、話題となった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ちえ
39
世界中(アメリカは入っていないな)この世とあの世を旅しているスズキコージがコロナ禍ステイホーム生活で、200色のドイツ製色鉛筆と油性ボールペンでもくもくと描きに描いた51点の絵。今も続いているというから続きも絵本で見られるのかな。スズキコージの絵にはいつもエネルギーをもらう。加えてこの絵本はとても癒やされた。一つ一つの絵が広々した自由な天=パライソの世界に続いていて。カラフルな色、細かく描き込まれた自由な動きや表情。ミキハウスの宮沢賢治絵本『北守将軍と三人兄弟の医者』から繋がっているというのも納得。2023/07/10
ヒラP@ehon.gohon
27
コロナ禍の中だから、いつにもまして作品と向き合ったのでしょうか、スズキコージさんの饒舌でスピリチュアルな絵の世界に一層の熟成感があるのかも知れません。 収められている絵の、どれをとっても物語が溢れ出てきます。 物語の中に吸い込まれていきます。 サービス精神の旺盛な贅沢な作品集です。2022/09/13
ツキノ
21
2021年7月発行。コロナ禍に描かれた熱のこもった物語画集。あの世とこの世、古代と現代をつなぐような絵。丁寧に描かれているのが好き。スズキコージさんの自伝エッセイ『てのひらのほくろ村』が大好きで本棚から出してきた。再読しよう。この続編を書いてほしい。聞き書きでもいい、ぜひとも!(E302)2021/12/25
遠い日
8
これはすばらしい画集だ。コージズキンの魂だ。ことばはいらない、ただ見て沁みるところにフォーカスしていく。あとがきに当たる「天のすべりだいのすべり方」指南のことばがまたいい。展覧会に行った気分。2021/12/28
遠い日
4
今年の読み納めは、この本にしました。どの絵にも物語があって、引き込まれます。夢、世界の創造、パライソを自由自在に。2021/12/31