出版社内容情報
短歌研究新人賞受賞作品所収の第一歌集
「読みながら緊張を強ひられる思ひがするが、それもまた、作者がここになにかを賭けてゐる気迫が伝はつてきて、不快ではない」(岡井隆・解説より)
霧雨は世界にやさしい膜をはる 君のすがたは僕と似ている
組み伏せてくちづけているつかの間を神の短い羽がふるえる
半透明の犬に跨がり勤務する 幽霊ほどの〈意味〉を拒んで
呼吸音微妙にずらし合いながらまひるま誰と隣りあってる
感想・レビュー
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