内容説明
滑らかな赤い肌の陶器は無名異焼という名に相応しく、血の色を彷彿とさせる。息子の嫁が茶を点てる。心の内側に育ったものはなんだったのか？中年男性の心の中を垣間見る。中年男性の心の機微を描いた表題作『無名異抄』他、短編４作品を併録。
著者等紹介
貴山八郎［キヤマハチロウ］
１９２８年鳥取県米子市生まれ。さいたま市在住。中央鉄道教習所専門部卒業。日本国有鉄道東京電気工事局に於いて電気工事の設計、北海道福島町に滞在し、青函トンネルの電気工事を施工。１９８３年頃より同人誌『文芸手帳』を中心に執筆（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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