内容説明
世界を目指す選手と指導者は何を書き、何を考えているのか。成功者の共通項とは?言語化する力、指導者の真の役割。目からウロコな「主体性」養成術。
目次
プロローグ 森保監督の白いメモ、オシムさんの言葉
第1章 世界を獲るノート(伊藤美誠(卓球)―コーチと書いた79冊
朝比奈沙羅(柔道)―前向きになれる「野望ノート」
早田ひな(卓球)―脳内スピードを高めるノート ほか)
第2章 指導者から見た「アスリートのインテリジェンス」(柏井正樹(テニス)―イメージを共有する力
前原正浩(卓球)―何かを生み出すのは知性
池上正(サッカー)―リスペクトアザース ほか)
第3章 脳とメンタル(荒木香織(スポーツ心理学)―「書く」効能
篠原菊紀(脳科学)―成功者の共通項)
エピローグ ノートは主体性の萌芽
著者等紹介
島沢優子[シマザワユウコ]
ジャーナリスト。筑波大学体育専門学群4年時に全日本女子大学バスケットボール選手権優勝。2年間の英国留学等を経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年からフリー。『AERA』『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。日本文藝家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
G-dark
9
コーチに言われたことに疑問を呈することなく、ド根性でひたすら指示通りやり続ける、そんな時代は終わったんだなあ…と気づかされる本。自主性を持つことの大切さが伝わってきます。選手自身がノートを書くことによって、自分で考え、反省し、悩みを吐き出し、失敗を経験として受け入れ、目標達成に向けた計画を立てていく…。これはアスリート以外にも活用出来そう。わたしはまず、朝比奈沙羅選手の「野望ノート」を真似しようと思います。ポジティブな妄想でワクワク出来る「野望ノート」に、わたしも「済」を書けるように頑張りたいです。2019/08/19
Yuko
5
<伊藤美誠(卓球)、朝比奈沙羅(柔道)…。世界を目指す選手と指導者は何を書き、何を考えているのか? 成功者たちの共通項とは? 言葉とパフォーマンスの因果関係を、専門家たちの解説で解き明かす。> 2019年 ノートに目標、現状、課題などを書き留め解像度を上げる。言語化により高められる様々な能力。アスリートのみならずいろんな場面で応用できるノート術だと感じた。 2019/06/03
にくきゅー
4
自分のプレーを具体的な言葉にしていくことは、パフォーマンスを向上させる。2019/05/22
えぬ
4
色々なスポーツ選手や、コーチなどが実際にしている自己向上のためのノート活用術。 多くの人がアウトプットし、振り返りし、前を向く力にしている。自分にはどう活用できるか。2019/04/13
屋根裏部屋のふくろう🦉
3
伊藤美誠選手が試合の途中にコーチと一緒にノートを見て確認する場面をよく見る。平野美宇も早田ひなもノートをとって活用している。特にノートに書く=言語化することで選手が自分で考えるようになる。それが思考力を伸ばし選手の力量を伸ばす。松崎コーチは発光ダイオードの検査装置を開発し特許をとっている。その彼が会社を辞めて伊藤美誠専属コーチになったんだね。前橋育英の監督と生徒のノートのやり取りは3年間で1人100回に上るとか。書かれた字を見れば生徒の心理がわかる。他にも珠玉の頁あまたあり。2020/09/02