出版社内容情報
先行きの見えない激動の時代、
歴史に立脚したマネーリテラシーが新しい知の羅針盤となる――。
資源戦争、貿易戦争、基軸通貨戦争、技術戦争という4つの軸から、
マネーがもたらす「破壊と創造」の本質が見えてくる。
・ローマ帝国崩壊とデナリウス貨の劣化
・異次元の金融緩和の「呪い」スペイン
・マネタリーシステムの歪みと「明治維新」
・アメリカ関税史が示す「トランプの行動原理」
・“すべてのバブルは崩壊する”歴史法則
・資源をめぐるパワーポリティクス「第一次世界大戦」
・米中シン半導体戦争
・ガザとアメリカの中東戦略
・基軸通貨戦争とマネーの未来??etc.
経済?地政学の歴史知が未来を照らし出す!
【目次】
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
まちゃ
49
古代、中世、近現代のマネー(金融・経済)史を地政学の観点で平易に解説したエミンさんの「歴史に立脚した金融リテラシー」本。エミンさんの考えを織り交ぜつつマネー全史が簡潔にまとめられています。先の見通し難い今だからこそ、大怪我しないための羅針盤としたい。2025/11/16
かずい
7
タイトル通り、エミン氏の世界史と近代~現在経済史が主体。お仕事の相場観はないです。トルコ出身のアナリストらしく中東やペルシャの話はちょっと視点が変わっていて面白い。気になったのはイスラエル・ガサやイラン・イラクに関してはアメリカの中東政策の副作用の面が大きい。そしてアメリカ安全保障の優位性が中東からインド太平洋へとシフトしたことによって大きく変わってくるだろう。日本は経済とも将来性は明るい見通しである。2025/11/25
kanaoka 58
4
とにかく分かりやすく、面白い。 細切れの知識としては、ほとんど既知の内容ではあるが、一貫してマネーの視点で歴史を観察していくと、いろいろな学びがある。2025/12/15
天切り松
3
刻な労働力不足は、生き残った農民や労働者の実質賃金の上昇をもたらした。土地のレンタル料も減り、伝統的な封建的義務(労働地代)を強制することが難しくなったので、しだいに現金地代にとって代わった。つまり、賃金ベースの経済への移行と農民の自由の拡大が、西ヨーロッパにおける古典的な荘園制を事実上、崩壊させたのである。 しばらくしたら読み返そう。2025/12/16
かーや
3
情報セブンデイズで、エミンの説明が分かりやすく本を読むことにした。 台湾有事という言葉には、いくつかの段階があり、中国政府は自国民へのプロパガンダを高市首相の国会答弁で間接的に妨害されたことで怒っているという説明に納得がいった。台湾を、沖縄への橋頭堡としていると思われる中国政府?の英語声明の出典までは辿れていないが、詳しい方だと思った2025/11/22




