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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キムチ27
49
想定と言い、読み始め書感と言い、「色物」という感覚があった。が読み進めると、古代から現代までの事象への言及の根拠に歌、文献、絵巻物まで色々取り上げており、軽い読み物とは言い切れない手触り。学生時代、一番得意、好きだった歴史裏面の空間で遊べる。もっとも、裏事情というこういった類、現代でもカミングアウトの危うさは必至。簡単に、LGBTに共感しますとは言うに難しだろう。「見ていない」ものを推測しているのがメインながら「可能性は否定できないだろう」という筆者のコンセプトに沿って読む。が浮世絵はリアル2020/03/31
たまきら
27
「え?何がいけないの?」という感覚なのがおかしい。え…こんな描写が残ってるの…と苦笑いなお尻ネタもあれば、人身売買のような悲しい話もあり、とにかく情報量が多いのにサクッと読めて面白かった。もう少し現代の人がいてもよかったかもな~。井伏鱒二さんが大学教授のセクハラに抗議したせいで大学を中退したという話にはビックリしました。権威ある人々による強制わいせつの歴史…ともとらえられる人間の側面史です。2019/02/14
rosetta
20
研究書とコンビニムックの中間くらいの内容。万葉集にも男から男へ「我が背子」と呼び掛ける愛の歌が収録されているとか、光源氏も小君と同衾して身体を撫で回したとか、出てくる出てくる。公家同士の恋愛が日記に残っていたり、僧侶と稚児、武将と小姓などなど隠すべきことですらなかった。江戸時代の春画には男女物と一緒に男同士物もセットになっていたし陰間茶屋や売れない役者の売春も当然の事だった。明治維新以降西洋に合わせて男色が禁じられるように。それにしても引用されている古文が殆ど読めなくなっていることに愕然。Σ(゚д゚;)2022/01/25
おかめいんこ
7
知っていたようで知らなかった日本の奥深さを知った(笑)2015/06/09
けい
6
日本、衆道天国。男色の隠語は龍陽って言うって初めて知った。2015/04/26