出版社内容情報
★話題作『海軍兵学校長の言葉』の著者・真殿知彦が描く衝撃の江戸史!
江戸時代の約260年間は、戦争のない天下泰平の時代が続いたわけではない。
宗教反乱、大火災、外国軍の来航、そして内戦という安全保障上の危機があった。
「平和ボケ」していた幕府が取ったこれらの危機への対処は、戦略と初動で失敗したと言わざるを得ない。
本書では、その舞台となった城に注目しつつ、幕府の「失敗戦略」を明らかにする。
内容説明
江戸時代の約二六〇年間は、戦争のない天下泰平の時代が続いたわけではありません。宗教反乱、大火災、外国軍の来航、そして内戦という安全保障上の危機がありました。これらの危機への幕府の対処は、いずれにおいても戦略と初動で失敗したと言わざるを得ません。本書では、その舞台となった城に注目しつつ、幕府の「失敗戦略」を明らかにしたいと思います。
目次
第1章 戦えなかった「ポスト関ヶ原世代」―キリシタンたちの武装蜂起(冷戦の終結とアメリカ同時多発テロ事件;元和偃武と新たな脅威 ほか)
第2章 ほぼ焼け落ちた最強の城―明暦の大火:「●●●」再び(史上最大の城「江戸城」を歩く;「知恵伊豆」再び;「あの男」再び;「江戸城」再び)
第3章 役に立たなかった江戸軍学―武田信玄はシェイクスピア(江戸時代の大ベストセラー『甲陽軍鑑』;武田信玄はシェイクスピア ほか)
第4章 間に合わなかった海上防衛計画―『海國兵談』とペリー来航(「お台場」にある「台場」;世界地図を見せてくれ! ほか)
第5章 戦えなかった最強の城―再び江戸城の危機(「プリンス」板倉勝静と「無役旗本の倅」勝海舟;再び江戸城の危機)
著者等紹介
真殿知彦[マドノトモヒコ]
1966年千葉県松戸市生まれ。1985年に筑波大学附属高校を卒業。1989年に防衛大学校を卒業後、海上自衛官に任官。2002年に筑波大学大学院地域研究研究科修士課程を修了。その後、アジア太平洋安全保障研究センター(ハワイ)、NATO国防大学(ローマ)の課程修了。海幕防衛課長、第二航空群司令、海上自衛隊幹部候補生学校長、統幕防衛計画部副部長、横須賀地方総監部幕僚長、海上自衛隊幹部学校長等を経て、現在海上幕僚副長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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