出版社内容情報
横浜生まれの不良少年が大阪・釜ヶ崎に流れ着くまでの波乱の人生を
赤裸々に描く。
児童養護施設・日本水上学園での生活、タバコ、シンナー、窃盗。日
本社会事業大学を出て身体障害者授産施設へ就職した後、キャバクラ
業界に転身。アルコール依存、サラ金の多重債務、自己破産、結核。
会社の金を持ち逃げして釜ヶ崎へ。逮捕されるも、起訴猶予で釈放。
以後釜ヶ崎に根付く。宮本(通称・新井)信芳の人生遍歴は昭和から平
成の、一つの社会・世相史でもある。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
門哉 彗遙
4
西成の中のもっともDEEPな町に居酒屋をやっている新井(宮本)さんが書いた本。新井さんとはちょっとした知り合いで「新井新聞」も購読していて、彼のおおざっぱな生き様は本人から聞いて知っていたのだけれど、この本で詳細が明らかになった。彼が育った町は横浜であるにも関わらず、そのイメージとはほど遠い、まるで宮本輝の螢川に出ててくるような場面もあってノスタルジーを感じた。しかし、彼が横道をそれそうになる度、面白いけど辛くなり、ため息をついては中断したりしていた。2022/06/18
tu-ta
3
古い知り合いの宮本さん、去年だったか35年ぶりくらいでフェイスブックで再会。本を出したというのを聞いて、読了。 こんな風に生きてきたのか、と思った。ここに書いていないいろんなこともあるのだとう思う。お互いに知らなかったが、共通の知り合いも。以下のコメント欄にはたくさんネタバレが含まれています。2022/06/04
Hidetomo Okagaki
2
宮本さんの自伝的な本。釜ヶ崎に来た経緯など、事実は小説よりも奇なりを地で行く内容。2022/06/02