内容説明
うすうすお気付きの方もいるかもしれませんが、皮膚の下の筋肉は、人の顔のフォルムとはほとんど関係ありません。顔の筋肉は、最終的な見た目を決める要素の1つにすぎないのです。本書では、頭頸部のフォルムを図を使って紹介しながら、見た目とアナトミー(解剖学)の関係について掘り下げます。アートの真の自由を謳歌するには、若い白人男性の無表情を描けるだけでは足りません。ミケランジェロのダビデ像は確かに傑作ですが、それを参考にできないケースが多々あるからです。さらに、成功へのカギは、フォルムを再現することではなく、フォルムとその構成を理解することにあります。それができれば、創造的自由は驚くほど広がります。顔には、たいてい何らかの動きがあります。感情でも変化しますし、年齢、民族、性別、体型、ちょっとした身体構造など、多くの要素が顔の見た目に影響します。「スカルプターのための美術解剖学3 頭頸部編」では、これらのカテゴリーに分けて、頭頸部の複雑な部位を分析します。口、目、耳などの各部位を概形に簡略化してから、細かいリアルな形状に少しずつ再構築していきます。私たちの書籍に欠かせないのは、3Dモデル、写真、カラーコーディングなどの視覚的な画像情報ですが、本書も例外ではありません。文字の使用を最低限に抑えているため、直観的に読み進められる、とても理解しやすい本になっています。
目次
頭部
目
口
耳
鼻
顔の脂肪
老化
頭部の比率
首
フォトグラメトリースキャンと頭頸部のフォルムの分析
著者等紹介
ザリンス,アルディス[ザリンス,アルディス] [Zarins,Uldis]
ラトビア芸術アカデミーで解剖学を教えています。また、昔ながらの彫刻家として25年以上活動し、受賞歴もあります。長年にわたり、アーティストを目指す生徒向けの総合的な視覚解剖学の本を探してきました。しかし、これといった本が見つからなかったことから、信頼性の高いファレンス付きの本を自ら執筆することを決意しました(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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