内容説明
中国雲南省からタイ、ラオス、ミャンマーにわたる国境地帯。そこでは中国および東南アジアの王朝国家の影響を受けつつ、幾つもの「盆地国家」が生まれ、その版図に接する山地民(民族)の諸文化との交錯が、この地域の歴史・文化をつくってきた。いまなお古代的様相さえうかがえる諸民族・諸集団の政治的霊威、暮らしのダイナミズムをとらえる総合的な調査・研究報告書。国境なき山地民の暮らしから、「地域」の歴史と文化をみる。
目次
変わる山地民の歴史像(山地民から見た国家と権力―ラフの例から;ラワ‐タイ関係をめぐるナラティブとメタ・ナラティブ;雲南西南部タイ人政権における山地民の役割―一七九二年~一八三六年ムン・コーンにおける国内紛争から読み取れる史像;「周縁」からみた仏教史―シャン州仏教史の試み;山地民にとっての文字―中国雲南省ワ族の事例から)
家族の歴史(タイにおけるユーミエンの家族構成の社会史―合同家族から核家族へ;タイ文化圏における低人口増加率の検討―一九七一年から二〇〇六年におけるラオス北部の一村の経験から)
農耕の技術(山地民としてのタイTay―ラオスにおける生産技術の諸相から)
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