目次
1(削肉包;浅る;ハンバーガー屋と礼拝所の交差点を曲がりながら ほか)
2(遊ぶための園;ヒルドゥート遺跡;空の魚 ほか)
3(God,Lost;足長蜂;火の尾、雨の尾 ほか)
著者等紹介
千種創一[チグサソウイチ]
1988年、名古屋生まれ。2021年、「ユリイカの新人」に選出(和合亮一選)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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livre_film2020
32
千種さん初の詩集。なんか斬新すぎてどう受け止めたらよいのかさっぱり分からない。ただ、浅学ながら、中東における問題や現代社会の問題(例えばルッキズム)などに切り込んでいることは分かる。私が(恐らく分かりやすいから)特に好きだったのは最後の「青と未遂」。「美」という暴力性がよく暴露されていると思う。あるページの隙間(袋状になっている部分)に、千種さんご自身が撮影された写真が掲載されているのはサプライズ。
トマス
1
中東での生活を短歌にしてきた千種創一だが、もちろん詩でも強烈なインパクトを発揮している。命の在り方、神との在り方が異なる世界で、散文寄りの非定型に潜む韻律が感情をざわつかせる。ページを切らず青い裏面を見せる凝った装丁に砂漠と水の重なる生活を想起した。2024/05/05
モリヤマ リン
1
読了。詩歌にはうといので読み切れるか少し不安があったのだけど、するすると読み終えることができた。時間を作って再読したい。乾いた空気に合わせたような装丁もすてきだと思う。2023/03/21
毒モナカジャンボ
1
ケバブを焼く機械、あの串に刺された肉が回るさまを示す擬音として「あるんあるん」を発見したのは功績。2022/12/07
yuan yu.
0
最高の詩集。砂漠×青、なんとなく伝わるし、ありありと情景が浮かぶ。悔しい、気持ちが揺さぶられてしまう。2024/08/07