内容説明
フェミニズム、環境批評、ポストヒューマン、精神分析、ポストコロニアリズム…多彩なトピックから文学の可能性に飛び込もう!読むことの基礎と批評理論の現在が学べるキーワード集。
目次
第1部 基礎講義編―文学理論のエッセンス Fundamentals(テクスト;読む;言葉;欲望;世界)
第2部 トピック編―文学理論の現在を考えるためにTopics(帝国/ネーション/グローバル化と文学;ポストヒューマン/ニズムと文学;環境と文学;精神分析と文学;ジェンダー・セクシュアリティと文学)
世界の文学(裏)道案内
Book Guide―文学理論の入門書ガイド
著者等紹介
三原芳秋[ミハラヨシアキ]
一橋大学大学院言語社会研究科教授。コーネル大学Ph.D.(英文学・文学理論)
渡邊英理[ワタナベエリ]
静岡大学人文社会科学部准教授。東京大学博士(学術)。近現代日本語文学
鵜戸聡[ウドサトシ]
鹿児島大学法文学部准教授。東京大学博士(学術)。フランス語圏アラブ=ベルベル文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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❁Lei❁
27
最近の研究に至るまで、文学理論を網羅しているものを求めて本書にたどり着きました。脱構築、ポストコロニアル批評、フェミニズム、エコクリティシズムなどなど、非常に多くの理論が紹介されています。初心者からすると、内容や説明はかなり難解です。しかしそれらの歴史、代表的な人物、参考図書などを知るにはうってつけの本だと思います。2022/06/13
ナハチガル
20
「はじめに」によると、「この本を手に取ったあなたは、きっと、「文学」という獏としたことばにどこか惹かれるものを感じてーとまではいかずとも、どこか引っかかるところがあって、いま、このページを開いたのでしょう」などと、本は読むにせよ文学理論にはうとい人向けの本であるかのように書かれているが、けっこうがっつり専門的で、門外漢には敷居が高い。日常では縁の薄い専門用語が多すぎて、文学部の学生ででもなければ、通読するのではなく参考書として手元に置いておくくらいがよいと思う。途中から流し読みで、読破したとは言えず。2022/01/26
そふぃあ
18
テクスト論については過去の学びを拾い直すようで楽しかったが、それ以外の内容はかなり難解だった。これからの色んな文学との出会いの中で地道に理解を重ね、深めていけたらいいなと思ったので、この本は都度参照できるよう本棚の手に取りやすい場所に置いておきたい。2022/05/15
三柴ゆよし
16
親切な良書。トピック編は適宜参照すればいいと思うが、きちんと最近のトレンドまでおさえており、ここ数十年の文学理論を概観するにはもってこい。なによりブックガイドが充実しており、リスト好きとしては非常にテンションが上がった。2020/04/12
sankichineko
10
基礎講義編とトピック編に分かれており、それぞれの分野の全体像がざっくり掴めるようになっています。章ごとにさらに理解を深めるためのお薦め本が紹介されていて、どれも魅力的です。就職に有利だから泣く泣く理系に行った私には、とても役立ちました。・・・実家が資産家だったら文系に進みたかったなあ。2023/01/17