塔21世紀叢書
Galley - 澤村斉美歌集

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  • サイズ B6判/ページ数 206p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784861982569

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はち

5
綺麗な歌集だなぁ。表紙もとても綺麗だし(出来たらこれは本物を見ていただきたい)、紙も二種類ある。タイトルのgalleyはゲラであり、またガレー船(ギリシャローマ史で必ず出てくるアレ)の意味もある。「残業の人の背中はさみしい」と向かひのビルの人も思うらむ 相聞は本気でといふ言葉からわれは逃げつつ青葉を見上ぐ われはすなほに力を欲す誤りをつひに直さざりし記者を前に 2015/02/23

はち

3
再読。なぜか何回か出てきたカレーが気になる。カレー。なぜだ。タイトルがガレーだから気になるのか。今回気になった歌は、 消え方が美しかりしのにその橋の上に在りし雪を忘れず 負け方がへただつた夏 だれか偉い人が「負け」と言ふまで戦ひ続く 人に翼あらぬ不平を言ひあてし正岡子規に一献ささぐ2015/06/24

すずき

3
新聞社で校正の仕事をする著者の第二歌集。頻出語彙は「窓」。旧かな文語に時々口語が混ざる感じ。それにしては破調が多いのでは、とも。歌集最期の二首の組み合わせが絶妙。2015/06/03

2
労働を何に喩へむゑのころの群落さやぐやうに見えるけど/マフラーを巻いてしづかな君からの伝言のやう冬の木洩れ陽/労働力を売りに行かむかさみどりのシャツで背中を薄く包んで/ガレー船とゲラの語源はgalleyとぞ 波の上なる労働を思ふ/忘れてた、あなたの町に降るのをと雨はベランダを打ちはじめたり/夏木立の向かう夏木立あの光にじやまされながら字を書いてゐる/政権が徐々に潰えてゆく日々を追いつつ誤字を一つも出さず/本は本の力にておのづから閉ぢつ「左岸だより」は朝の机に2023/09/17

たまぎょ

0
ゑのころ、ゑのころ。かわいい。2018/09/02

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