出版社内容情報
2000年代に入り、凋落の一途をたどる東京ヴェルディにとって、育成組織はなけなしの誇りだった。さまざまな苦境においても、育成に対する自負がクラブを支えていたといっても過言ではない。
なぜ、ヴェルディから多くのプロが生まれたのか。
指導者が変わっても、方針やノウハウを保つことができるのか。
そして、育成のアドバンテージをトップの強化につなげられなかった理由は――。
本書は指南書の形式を取らない。指導者と選手、それぞれの人物ノンフィクションを軸に展開し、育成のピッチで起こっていたことを克明に描くことで、数々の疑問を解き明かしていく。
《構成》
第1章 異端-サッカー小僧の楽園-
第2章 牽引-読売クラブの時代-
第3章 育成-プロを育てる指導理論-
第4章 凋落-Jリーグ以降の忘れもの-
第5章 再起-ヴェルディの誇り-
《取材者》※順不同
小見幸隆(柏レイソル強化部)
竹本一彦(柏レイソル強化部)
土持功 (ヴェルディSS相模原)
戸塚哲也
都並敏史(東京V育成アドバイザー)
菊原志郎(日本サッカー協会)
岸野靖之(横浜FC監督)
清水康也(浦安JSC)
山口貴之
菅澤大我(ジェフ千葉U18コーチ)
永田雅人(ジェフ千葉U15コーチ)
松田岳夫(ガイナーレ鳥取監督)
加藤善之(松本山雅FC監督)
柴田峡 (松本山雅FCコーチ)
上野山信行(Jリーグ技術委員会委員長)
鴨川幸司(ガンバ大阪ジュニアユース監督)
川勝良一(東京V監督)
冨樫剛一(東京Vコーチ)
森栄次 (東京V育成部長)
楠瀬直木(東京Vユース監督)
内容説明
凋落の一途をたどる東京Vにとって、育成組織はなけなしの誇りだった。さまざまな苦境においても、育成に対する自負がクラブを支えていた。なぜ、多くのプロが生まれたのか。指導者が変わっても、方針やノウハウを保つことができるのか。そして、育成のアドバンテージをトップの強化につなげられなかった理由は―。
目次
第1章 異端―サッカー小僧の楽園(日常の風景―大人と少年の真剣勝負;「あるところにしかない」もの ほか)
第2章 日常―選手、指導者たちが集う何か(ヴェルディの選手だけが持つ何か;ランドに育まれた幸せな選手 ほか)
第3章 育成―プロを育てる指導理論(小学6年生が書いた「ヴェルディへの決意」;森本貴幸がかけた言葉 ほか)
第4章 凋落―Jリーグ以降の忘れもの(天才サッカー少年たちの系譜;「(己の生ぬるさを)感じながらプレーしていた。」 ほか)
第5章 再起―ヴェルディの誇り(600分の1の素人;川勝監督の魂胆 ほか)
著者等紹介
海江田哲朗[カイエダテツロウ]
1972年、福岡県生まれ。獨協大学を卒業後、フリーライターとして活動を始める。情報誌のライターを経て、2000年からサッカーの取材をスタート。2001年、ヴェルディの東京移転を機に定点観測を始める。以降、育成年代のサッカーにも対象を広げ、国内外の大会を取材。すっかりマイクラブとなった東京ヴェルディに軸足を置きつつ、日本サッカーの現在を追う。Jリーグ登録フリーランス(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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エッグマン一号
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