出版社内容情報
パリに暮らす一留学生の異常な青春体験を描いた長篇第二作。
内容説明
深い孤独に絡みつかれながら、荒漠たる異国の地を彷徨するパリの日本人たち。いくつもの狂気に取り巻かれ精神の牢獄に囚われた男女が幾重ものドラマを織りなしていく―『フランドルの冬』に続く、第二長篇。
著者等紹介
加賀乙彦[カガオトヒコ]
1929年東京生まれ。小説家・精神科医。日本芸術院会員、文化功労者。主な著作に『フランドルの冬』(芸術選奨文部大臣新人賞)『帰らざる夏』(谷崎潤一郎賞)『宣告』(日本文学大賞)『湿原』(大佛次郎賞)『永遠の都』(芸術選奨文部大臣賞)『雲の都』(毎日新聞出版文化賞企画特別賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ケイトKATE
23
素人目線になるが、パリに留学できるなんて羨ましく思ってしまうものだ。(舞台は1950年代後半のパリ。)ところが、精神科医の可知、ヴァイオリニストの萌子、画家の亮一などの登場人物達の心には、暗く鬱屈したものを抱えている。亮一にいたっては、狂気じみて精神病院に入院してしまう。ここで書かれているのは、パリであれ、言葉や文化が異なる場所で生きるとは、どうしても孤独や疎外感と向き合わざるを得ない。加賀乙彦が『荒地を旅する者たち』というタイトルを付けたのは、人間に異なる場所とは「荒地」にほかならないからである。2023/01/27
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