反資本主義―新自由主義の危機から“真の自由”へ

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反資本主義―新自由主義の危機から“真の自由”へ

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  • サイズ 46判/ページ数 352p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784861828393
  • NDC分類 332.06
  • Cコード C0033

出版社内容情報

【コロナ禍で続けられた人気ポッドキャスト「David Harvey’s anti-capitalist chronicles」の書籍版、待望の日本語訳刊行!】



地球沸騰時代、パンデミック、差別と分断、増大する地政学的リスク……。

グローバル経済は、崩壊の危機を乗り越えられるのか? マルクス理論からの分析と大胆な代替案。

著者自身による広範な著述活動全体に対する手頃な入門書、かつベストセラー『新自由主義』の「続編」。





革命とは、一時の出来事ではなく、長期の過程である。



ハーヴェイによれば「資本主義の新自由主義的形態には深刻な問題があり、その是正は必要」である。だが「新自由主義が決定的問題」なのではない。「問題は資本主義なのであり、その特殊な新自由主義的モデルではない」のである。そうであるとすれば、まず「資本主義」そのものの問題とは何か。――【日本語版解説より】

内容説明

地球沸騰時代、パンデミック、差別と分断、増大する地政学的リスク…グローバル経済は、崩壊の危機を乗り越えられるのか?マルクス理論からの分析と大胆な代替案。著者自身による広範な著述活動全体に対する手頃な入門書、かつベストセラー『新自由主義』の「続編」。

目次

序論 グローバルな社会的騒乱
第1部 新自由主義の歴史的展開とそのシステムの矛盾
第2部 資本の地理的展開と複利的成長―資本主義の地政学と都市空間
第3部 資本主義における略奪と蓄積
第4部 世界で何が起きているのか―新しい労働者階級、環境破壊、価値移転をめぐる地理的競争
第5部 21世紀における疎外の諸相
第6部 感染症流行と資本主義―生存基盤の破壊に抗して
付録 ロシアのウクライナ侵攻をどう見るか―暫定的な声明(二〇二二年二月二五日)

著者等紹介

ハーヴェイ,デヴィッド[ハーヴェイ,デヴィッド] [Harvey,David]
1935年、イギリス生まれ。ケンブリッジ大学より博士号取得。ジョンズ・ホプキンス大学教授、オックスフォード大学教授を経て、現在、ニューヨーク市立大学特別教授。専攻:経済地理学。都市研究分野の第一人者であり、「人文・社会科学で最も引用される著者の一人」として知られる。2005年刊行の『新自由主義』は高い評価を得るとともに、アカデミズムを超えて話題となり世界的ベストセラーとなった。また同年、韓国で首都機能移転のため新たな都市“世宗”が建設されることになったが、その都市デザイン選定の審査委員会の共同議長を務めている。2008年には、『資本論』の講義動画をインターネットで公開し、世界中からアクセスが殺到。現在の世界的なマルクス・ブームを巻き起こすきっかけとなった。現在も、ギリシャ、スペインから、中南米諸国、中東、中国や韓国まで、文字通り世界を飛び回り、研究・講演活動などを行なっているほか、エックス(旧ツイッター)のフォロワー数も本書刊行時点で18万人を超えており、コロナ禍でも、本書のもとになったオンライン番組の更新を続けるなど精力的に活動し、インターネット空間でも変革を求める人々を世代を超えてインスパイアし続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

109
約20年前「新自由主義」がベストセラーとなったハーヴェイ氏だが、本書では「問題は資本主義なのであり、新自由主義的モデルではない」として、マルクス主義というレンズを通して現代資本主義を考察した読み応えのある一冊である。特に、資本蓄積に付随する多様な「略奪」が進み、新自由主義と新保守主義が同盟関係を結ぶという現象を憂慮するとともに、資本主義では環境危機や地政学的対立という課題を克服できないという指摘には説得力がある。ただ、社会主義的代替案への移行という道筋が具体的に示されないもどかしさの残る読後感ではある。2024/02/18

壱萬参仟縁

67
新刊棚より。リバタリアニズムは、経済的自由と個人的自由。他者の身体や正当な私的所有物を侵害しないかぎり、個人的行動は自由と主張する立場(91頁)。あの、2010年8月25日、東大安田講堂でNHKのハーバード白熱教室、マイケル・サンデルのテーマでもあった。自由至上主義、自由意志論ともいうらしい。社会主義社会の課題は、自由時間。自由時間がどれだけあるか。真の自由とは、何でも望むことのできる自由な時間がある世界である(110頁)。帝国主義とは、周辺部における本源的蓄積の永続化(194頁)。カレーの歴史とリンク。2024/04/27

sakesage

7
複利的成長をとげる資本蓄積(バイバイゲーム) で世界の人も資源もとり尽くす。米発2007年のサブプライムローンで世界経済が持ち越せたのは中国での建設ラッシュ。米百年分のコンクリート消費量を中国は2年で140%消費した。気候変動問題、投機活動により土地の高騰、実質労働と関係の無い資本が80%が使用され、一部の富める権力が肥大。トランプ型暴力的な経済モデルと独裁政治が蔓延。新自由主義が70年代より続き、交通、住宅、民営化などで都市の反乱が拡大。代替案は回帰的資本主義ではなく、社会主義的ヴィジョンが必要とする。2025/01/04

takao

5
ふむ2024/05/12

小鳥遊 和

4
21世紀世界経済の概観。07年~08年の金融危機は新自由主義を終わらせるに至らず、雇用を奪い産業を空洞化し平均寿命を低下させて「政治的正当性」を失わせたに留まる。中国は輸出産業に大打撃を受けたが政府のインフラ投資で成長し世界危機を救う。ところが先進諸国では大資本家とメディアが「問題は、中国との不公正な貿易、移民、怠惰な福祉受給者」等の「資本の免罪工作」を展開。インフラ投資は米国でも提唱されていたが共和党の反対で実現せず。興味深いのは、ロシアは冷戦後の不適切な「ショック療法」で好戦的になったとの記述である。2025/02/08

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