出版社内容情報
【コロナ禍で続けられた人気ポッドキャスト「David Harvey’s anti-capitalist chronicles」の書籍版、待望の日本語訳刊行!】
地球沸騰時代、パンデミック、差別と分断、増大する地政学的リスク……。
グローバル経済は、崩壊の危機を乗り越えられるのか? マルクス理論からの分析と大胆な代替案。
著者自身による広範な著述活動全体に対する手頃な入門書、かつベストセラー『新自由主義』の「続編」。
革命とは、一時の出来事ではなく、長期の過程である。
ハーヴェイによれば「資本主義の新自由主義的形態には深刻な問題があり、その是正は必要」である。だが「新自由主義が決定的問題」なのではない。「問題は資本主義なのであり、その特殊な新自由主義的モデルではない」のである。そうであるとすれば、まず「資本主義」そのものの問題とは何か。――【日本語版解説より】
内容説明
地球沸騰時代、パンデミック、差別と分断、増大する地政学的リスク…グローバル経済は、崩壊の危機を乗り越えられるのか?マルクス理論からの分析と大胆な代替案。著者自身による広範な著述活動全体に対する手頃な入門書、かつベストセラー『新自由主義』の「続編」。
目次
序論 グローバルな社会的騒乱
第1部 新自由主義の歴史的展開とそのシステムの矛盾
第2部 資本の地理的展開と複利的成長―資本主義の地政学と都市空間
第3部 資本主義における略奪と蓄積
第4部 世界で何が起きているのか―新しい労働者階級、環境破壊、価値移転をめぐる地理的競争
第5部 21世紀における疎外の諸相
第6部 感染症流行と資本主義―生存基盤の破壊に抗して
付録 ロシアのウクライナ侵攻をどう見るか―暫定的な声明(二〇二二年二月二五日)
著者等紹介
ハーヴェイ,デヴィッド[ハーヴェイ,デヴィッド] [Harvey,David]
1935年、イギリス生まれ。ケンブリッジ大学より博士号取得。ジョンズ・ホプキンス大学教授、オックスフォード大学教授を経て、現在、ニューヨーク市立大学特別教授。専攻:経済地理学。都市研究分野の第一人者であり、「人文・社会科学で最も引用される著者の一人」として知られる。2005年刊行の『新自由主義』は高い評価を得るとともに、アカデミズムを超えて話題となり世界的ベストセラーとなった。また同年、韓国で首都機能移転のため新たな都市“世宗”が建設されることになったが、その都市デザイン選定の審査委員会の共同議長を務めている。2008年には、『資本論』の講義動画をインターネットで公開し、世界中からアクセスが殺到。現在の世界的なマルクス・ブームを巻き起こすきっかけとなった。現在も、ギリシャ、スペインから、中南米諸国、中東、中国や韓国まで、文字通り世界を飛び回り、研究・講演活動などを行なっているほか、エックス(旧ツイッター)のフォロワー数も本書刊行時点で18万人を超えており、コロナ禍でも、本書のもとになったオンライン番組の更新を続けるなど精力的に活動し、インターネット空間でも変革を求める人々を世代を超えてインスパイアし続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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