内容説明
2012年、ロシアは大きな転換点を迎えた。ソ連崩壊20年、プーチン大統領の復活、そしてアラブの春に続き民主化運動も噴出した。本書は、欧米にも深いパイプを持つロシアを代表する専門家が、エネルギー資源の攻防、ロシア・中国・米国によるユーラシアの覇権を賭けた“グレートゲーム”、旧ソ連諸国の内情、そして日本との関係などについてまとめた、21世紀ロシアとユーラシアの現在と未来を知るための必読書である。
目次
序章 帝国不在時代のユーラシア
第1章 帝国の崩壊とポスト帝国の状況
第2章 地政学と安全保障
第3章 経済とエネルギー
第4章 人口動態と移民
第5章 文化、イデオロギー、宗教
終章 ユーラシアの新しい物語
「帝国」は復活するのか、そして日本は―日本語版解説
ロシアおよび周辺諸国データ
著者等紹介
トレーニン,ドミートリー[トレーニン,ドミートリー][Trenin,Dmitri]
カーネギー国際平和財団モスクワ・センター所長。現代ロシア・旧ソ連諸国の安全保障政策について、モスクワを拠点とするロシア人研究者の中でも、最もバランスのとれた分析を行う専門家として定評がある。1955年生まれ。1977年、ソ連国防省軍大学(モスクワ)卒業。1984年、ソ連科学アカデミー・アメリカ・カナダ研究所修了。1972~93年、ソ連/ロシア軍に勤務。東独ポツダム駐在ソ連軍集団対外関係部連絡士官を経て、1985~91年には、米ソ間で行われた「戦略核兵器削減条約(START)」交渉など、核・宇宙兵器交渉のソ連側代表団としてジュネーヴに勤務
河東哲夫[カワトウアキオ]
1947年生まれ。ハーバード大学大学院修士(ソ連研究)。1970年、外務省に入省し、在ボストン総領事、在ロシア大使館公使、在ウズベキスタン・タジキスタン大使などを歴任する。2004年、日本政策投資銀行設備投資研究所上席主任研究員。2006年、東京財団上席研究員、早稲田大学大学院客員講師を兼任
湯浅剛[ユアサタケシ]
1968年生まれ。上智大学外国語学部ロシア語学科卒、同大学院外国語学研究科国際関係論専攻博士後期課程満期退学。2000年、防衛庁(当時)防衛研究所助手。現在、防衛省防衛研究所主任研究官。在デンマーク日本大使館専門調査員、上智大学・慶應義塾大学非常勤講師などを経て、北海道大学スラブ研究センター共同研究員、財団法人・東洋文庫客員研究員などを兼任
小泉悠[コイズミユウ]
1982年生まれ。早稲田大学社会科学部卒、同大学院政治学研究科修了。民間企業勤務を経て、外務省国際情報統括官組織に専門分析員として勤務。2010年、日露青年交流センターの若手研究者等派遣フェローシップで、モスクワの世界経済国際関係研究所に留学。現在は、財団法人未来工学研究所研究員。軍事政策を中心とするロシアの安全保障政策を専門としている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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紙狸
中年サラリーマン
メルセ・ひすい
yasu7777
たけふじ