内容説明
大人の女性に交じりロックバンドのベーシストとして活躍する女子高生のユーリは、失恋の痛手のただ中にいた。そんな彼女を、ライブハウスの支配人・三原の不器用な気遣いが癒す。三原に対する敬意は、その孤独な影に気づいた瞬間、恋愛感情へと変わる。それは、苦しくもどかしい恋の序章だった―。すれ違う恋心が切ない、リリカルでセンチメンタルなラブストーリー。
著者等紹介
楡井亜木子[ニレイアキコ]
1961年兵庫県生まれ。92年、『チューリップの誕生日』ですばる文学賞を受賞し、翌年三島由紀夫賞候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はつばあば
12
「チューリップの誕生日」の続編。・・・私の許容範囲を超えてぶっ飛び。普通の家庭の高校生であり得るだろうか。いやいや頭が古く、既成概念に縛られた婆には判らんだけだろう。まぁ若い娘が中年に魅力を感じるのは悪い事ではない。恋も麻疹も重いと重症になる・・・。何時もそうだが初読み作家さん「一冊読んで、あっ!良い本だ。次も」・・と、同じ作家さんのまとめ買いしては失態に気づく。本も読まないと、恋もやってみないと中身がわからない。2014/06/11
冬見
3
「本当に権利があるのは、選ばれる側だと思わないか。最後に返事をするのは、選ばれた奴だ」ずっと夜の中にいるような物語。2015/01/01
まや
1
チューリップの誕生日からの流れで読みました。ユーリが高校生なのに大人すぎる。大人に混じって仕事しているからなのか、家庭環境がそうさせたのか、前作に増して大人っぽくなったユーリに同性ですが惚れる。また三原さんもかっこいい。ストーリー自体は暗い部分もあるけど、読了感は重たくないです。映画一本観た後みたいな満足感が残ります。2014/03/23
2Tone
1
いいお話なんでしょうが、『チューリップの誕生日』を読んでいないので、背景が充分には分っていなかったかも知れません。三原さんとユーリとの恋、ドキッとするところもあるけど、ちょっと消化不良というか、年齢差にはちょっと、、、という感じです。多分、自分に当て嵌めて読んでいる部分に左右された部分も大きかったと思います。2013/12/27
UI
1
一部のファンにはたまらないのかもしれませんね。結構辛く読みました。つまらないという意味ではないですよ。2013/05/09
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