内容説明
明治・大正・昭和の時代に少女のためのファッション、音楽や文学など教養を楽しむ総合雑誌『少女雑誌』が存在した。その中でも最も注目すべきはファンシーグッズの先駆けともいうべき「少女雑誌の付録」。名作小説や物語の豆本、スタイルブック、絵はがき・レターセット、双六、お人形帖又は手芸帖など、著名な挿絵画家の手によって制作された珠玉の付録たち約300点を作家別に一挙紹介。
目次
中原淳一
竹久夢二
藤井千秋
松本かつぢ
鈴木悦郎
長谷川露二
村上三千穂
蕗谷虹児
須藤しげる
佐藤春樹
松本昌美
佐藤漾子
高畠華宵
辰巳まさ江
勝山ひろし
山本サダ
池田かずお
叙情画家の共演
お正月の定番付録「双六」
菊陽町図書館付録コレクション一覧
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
87
可愛くて美しい、まさに乙女の「美」が詰まっていました。明治から昭和にかけて発行されていた少女雑誌の付録が紹介されています。中原淳一、竹久夢二、松本かづち、その他様々な画家たちによる叙情画が魅力的でした。写真なので、実際に目にしていたらどんなにときめいていただろうかと思わずにはいられません。当時の女の子たちはこんな素敵な付録に胸をときめかせていたんですね。この頃の少女雑誌に思いを馳せてしまいます。2016/09/08
ゆかーん
59
ふろくとは思えないほどの、美しい色彩に彩られた少女たちの姿。しかも、この絵を描いている殆どが男性だというのですから驚きです!あの繊細な色使いは、一体どこから生まれるのでしょう。この時代の女性は、タレ目の黒まつげが特徴的!中でも、中原淳一氏の描く少女の姿は、魅力的で引き込まれました。明治、大正、昭和と時代の移りゆく中、どんな時も絵を描くことを忘れずに生きてきた作家たち。作品全てに、作家たちの愛を目一杯感じることが出来ました。2019/01/23
ヒロミ
55
【読メ乙女部】明治から昭和にかけて発行されていた少女向け雑誌の紙製付録をズラッと紹介した本書。中原淳一、竹久夢二、松本かづち。その他有名無名を問わず名だたる抒情画作家たちが紹介されています。二次元なので立体の紙の付録の魅力はいまいち伝わり難いけれど、当時の少女たちの笑顔が浮かぶのと、自分が少女漫画雑誌の付録に胸をときめかしていたことなどを思い出し、見ていて楽しい本でした。しかし女子供が付録に弱いのはいつの時代も変わりませんね(笑)(当方、現在は女性誌の付録に目がない女子供のひとりです)。2016/05/25
syaori
44
大正から昭和30年ごろまでの少女雑誌の付録を、挿絵画家ごとに紹介する本。双六や便箋、海外小説を翻案した本のほか、スタイルブックなんてものも。画家も中原淳一や藤井千秋、竹久夢二、松本かつぢなど錚々たる面々が並びます。知らない画家も多かったのですが、簡単な紹介文があるので助かりました。当時の少女たちをとりこにしただけあってどれも魅力的で、1点1点見入ってしまいます。残念なのは文庫サイズで細部が見にくい部分があるところ。でもとても華やかでかわいい本なので、持ち歩きできるサイズなのも魅力なのかもしれません。2018/02/15
ばう
40
★★★★素敵、可愛い♡も〜可愛いすぎる!明治から昭和30年代くらいまでの少女雑誌の付録がカラーで紹介されているのですが、こんな付録のついてる雑誌が今、書店に並んでいたら絶対買ってしまいそう。中原淳一の作品は髪型も服装もポーズもどれをとってもセンスがあってため息が出てしまうし、藤井千秋はちょっとお澄ましの顔つきや色使いがとっても魅力的だし、松本かつぢはちょっとユーモラスなタッチの絵で本当に素敵。当時の女の子達も毎月ワクワクしながら雑誌の発売日を待ち遠しく思っていたんだろうな。いつの時代も可愛いものは可愛い!2019/02/10
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