内容説明
渡部雅則は高校の頃、クラスメイトだった藤井圭介と一度だけ関係を持ってしまった過去がある。気まずいまま卒業し、複雑な想いを抱え続けていた雅則は、他社から引き抜かれてきた圭介と再会する。流されるままに再び身体を重ねてしまうが、圭介には既に恋人の山科がいた。圭介を好きだったことに今更ながら気付いてしまった雅則は切ない想いに封印をし、諦めようと決意するが…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なみ
12
電子にて☆高校時代の同級生で一度だけ関係もったけど、幼さから受が手酷く振って…以後音信不通。そんな2人がさらっと再会して上手くいっちゃった…うん、攻がしつこく想ってるとかとてもおいしいんだけどあっという間に読めちゃうこのお手軽感がなんだかいいのか悪いのか…^^;でもそんなんでも好きだ、鹿住さんの文章が。2015/10/17
アガサ
3
雅則(受け)は高校の頃、クラスメイトだった圭介と一度だけ関係をもつが、圭介はなりゆきだったに違いないと思い込み、きまずいまま卒業する。会社に新しい同僚として現れた圭介と流されるまま身体を重ねてしまうが、圭介に男の恋人がいる事をしり、本当は圭介の事が好きだったと自覚する雅則。雅則がいらっとするくらい、マイナス志向でぐるぐるしてました。高校時代、ちゃんと圭介の話に耳を傾けていればよかったのに・・2010/04/04
ゆん
2
昔一度だけ関係した同級生を引きずったまま再会。でもその彼にはすでに同棲の恋人が…当て馬の彼と何もなさ過ぎてなんかちょっと可哀想すぎる^^;ちょっと「そんな理不尽な…」って思うところもあるけどさらっと読める鹿住さんの文章、私には合ってるんだよな~2020/03/08
de sang-froid
2
BL。健康食品営業部・渡部(前)の部署に高校時代に関係を持った藤井(後)が現れる。薄い(←本が)、面白くないわけではないが、そつ無く纏まり過ぎて物足りない。この展開で同居人が男だということを口止めする意味が分からん。送られてきた指輪も要らんよなあ。もう少し熱くなる藤井が見たかったかも。山科をもうちょっと粘着質にして、修羅場があってもいいのに。2013/01/01
ゆか
1
雅則は高校の時、一度だけ男と関係を持った事を後悔していた。数年後に偶然その相手、圭介が他社から引き抜かれてきて、雅則は気まずい思いをします。お互い、高校の時の事は忘れてまた友人に戻ろうとするのですが、ある時再び体を重ねてしまいます。しかし圭介にはすでに男の恋人がいて、今更後悔しても遅い…先の無い関係が怖くて逃げたのは自分なのに…と切ない思いをする雅則。さすがベテラン鹿住さんだなぁと思いました。受けの雅則の心理描写が泣かせます。2011/11/20