内容説明
今、地方に暮らす誰もが、人口減と生活基盤の崩壊への危機感を抱いている。南の島での数々の廃村研究を踏まえ、足下から未来を切り開く術を探る。
目次
第1部 西表島の廃村と人々の暮らし(廃村の考古学―鹿川村の遺構と遺物そして植物からみた人々の暮らし;廃村の住民の語り―記憶と物的証拠をつきあわせるために;田代安定筆「西表島鹿川村巡検統計誌」(明治一九年)
戦争の爪痕と廃村)
第2部 若者たちとの廃村探訪―屋久島を教科書に(屋久島フィールドワーク講座・人と自然班;世界遺産の森を歩く―屋久島西部林道の住居跡を訪ねて;山の中の電化生活―屋久杉伐採の最前線・小杉谷;屋久島最高の村―石塚集落での生活)
第3部 何が限界か―廃村・存続・復活の分かれ道を探る(やんばるの森の別天地―沖縄島北部のユッパー(横芭)
火山の島に生きる―聞き書き・口永良部島の暮らし
廃村続出の時代をどう生きるべきか―足下からの実践)
著者等紹介
安渓遊地[アンケイユウジ]
1951年、富山県射水郡二口村生まれ。京都大学大学院で伊谷純一郎氏の指導を受け沖縄・アフリカの人と自然のかかわりを学ぶ。アフリカの物々交換経済の研究で京都大学理学博士。西表ヤマ大学に在学中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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