内容説明
「研究」を職業にするってどういうこと?職業にしなくても研究ってできるの?学術書を出版するってどういうこと?研究者を志したけど悩んでます…。「研究」とのいろいろな付き合い方、「出版」までのいろいろな道程が見えてくる!
目次
時を経ても(田中典子)(言語学)
批判的思考への入口(石川文也)(言語学)
研究者人生の「背骨」(水野剛也)(歴史学)
より多くの読者に届けるため(渡部森哉)(中南米考古学)
遠い遠いプーシキンへの道(小林実)(日本近代文化史)
ゾラと荷風とオペラとわたし(林信蔵)(日仏比較文学)
出版から広がる人の輪(岡本亮輔)(宗教学)
自論を見直し磨く訓練(金香淑)(神話研究)
様々な機会への扉(石黒武人)(異文化コミュニケーション学)
偶然の翼に乗って(花本知子)(イタリア現代文学)〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
香菜子(かなこ・Kanako)
28
わたしの学術書――博士論文書籍化をめぐって。春風社編集部の著書。学術出版社・春風社で博士論文を出版した研究者総勢58名によるエッセイ。研究とはなんだろう。研究者とはなんだろう。研究との付き合い方や研究との向き合い方は研究者によってそれぞれだけれど、すべての研究者は自分の研究テーマに恋をしているのかもしれない。だからこそ自分の研究成果を誰かにもっと知ってもらいたいし自分の研究成果を誰かにもっと自慢したい。それが研究と出版の関係性なのかも。2022/07/23
BLACK無糖好き
20
主に人文系の研究者58名による博士論文の書籍化の過程をエッセイ風に綴ったもの。研究者コミュニティ間で参照されることが中心の博士論文を、学術書として広く世に出すにあたってのいくつもの作業。新たに浮上する課題。書籍刊行後の各研究者のキャリアに与えた影響など興味深い話題が多い。研究者個々人のライフヒストリーは様々でも、研究テーマに向けた真摯な姿勢は共通しているように思えた。◇春風社から出版された本が対象で、自分の既読の本は3冊だけだった。読みたい本を増やしてしまう罪作りな本である(笑)。2023/01/10
takao
2
ふむ2023/06/12
kei
0
Not cover to cover. 2022/09/23