教師のゲートキーピング―主体的な学習者を生む社会科カリキュラムに向けて

教師のゲートキーピング―主体的な学習者を生む社会科カリキュラムに向けて

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  • サイズ A5判/ページ数 263p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784861103285
  • NDC分類 375.3
  • Cコード C0037

内容説明

カリキュラム改革を実施しても、教師のゲートキーピング力(=カリキュラム調節能力)を磨かなければ教室は変わらない。米国社会科教育史における論争を展望し、教育の根本を押さえつつ、カリキュラムを柔軟に運用する教師像を模索する。

目次

序章 社会科の諸問題
第1章 なぜ「ゲートキーピング」はカリキュラム改革よりも重要なのか
第2章 社会科カリキュラムはこれまでどのように組織化されてきたか
第3章 教育のねらいの重要性
第4章 バランスのとれた柔軟なカリキュラムに向けて
第5章 教育方法
第6章 教育者を教育すること
第7章 実際なされているカリキュラムの重要性
付論1 社会科におけるゲートキーパーとしての教師
付論2 空カリキュラム―その理論的基礎と実践の示すものについて
付論3 社会科カリキュラムの正当性

著者等紹介

ソーントン,スティーブン・J.[ソーントン,スティーブンJ.][Thornton,Stephen J.]
オーストラリア生まれ。スタンフォード大学で教育哲学者ネル・ノディングスの薫陶を受ける。コロンビア大学ティーチャーズ・カレッジの准教授を経て、南フロリダ大学教授。カリキュラム論、教授学習論から、教育史、思想史、教師教育論まで幅広く論ずる米国を代表する社会科教育研究者。デューイアンならびにゲートキーパー論の提唱者として知られる

渡部竜也[ワタナベタツヤ]
1976年、広島県生まれ。東京学芸大学教育学部講師。広島大学大学院教育学研究科博士課程後期修了・博士(教育学)

山田秀和[ヤマダヒデカズ]
1975年、広島県生まれ。岡山大学大学院教育学研究科准教授。広島大学大学院教育学研究科博士課程後期修了・博士(教育学)

田中伸[タナカノボル]
1979年、神奈川県生まれ。大阪大谷大学教育学部講師。広島大学大学院教育学研究科博士課程後期修了・博士(教育学)

堀田諭[ホリタサトル]
1982年、石川県金沢市生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士後期課程在籍。東京成徳大学人文学部非常勤講師、目白研心中学校・高等学校非常勤講師ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ほんま

0
社会科学的教育と社会的教育の良いバランスが大切。2016/07/03

有智 麻耶

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訳者の渡部竜也氏には大学の授業で何度かお世話になった。そんな氏の理論の根拠となるような一冊。社会科という、大量の情報の暗記に終わりがちな教科について、ソートソンは教師がカリキュラムの主体的な調整者(=ゲートキーパー)になるべきであると主張する。日本において、教育目標・内容は文部科学省が制定する学習指導要領によって定められている。しかし、それに追従するだけでは、教師は情報の伝達者という立場に甘んじることになるだろう。教師が主体的にカリキュラム・デザインを行うことは、停滞している日本の教育を確実に変えるはず。2016/06/27

すぐる

0
2014/08/19

ヨシオ・ペンギン

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本論は原文が複雑な言い回しになっているとあとがきに書いてあったので、付論でなんとなくゲートキーピングの全体像をつかんでから本論に入った方が良いと思う。用語解説もまとまっており、気になる用語から論文をたどれて便利。同じカリキュラム、同じ教科書なのになぜ違う授業になるのか、カリキュラムの開発より実際に教師が何を重視して授業を作り、何を目的とした授業になっているのかを考えた方が良いというのは、これまでありそうでいて見逃されていたということなのかも。2020/02/13

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