内容説明
あなたはどっち?谷川俊太郎さんのあかちゃんから絵本。
著者等紹介
谷川俊太郎[タニカワシュンタロウ]
詩人。21歳のとき、詩集『二十億光年の孤独』を刊行。以来、子どもの本、作詞、シナリオ、翻訳など幅広く活躍
樋勝朋巳[ヒカツトモミ]
銅版画家・絵本作家。長野県に生まれ、美術大学を卒業後、デザイン会社勤務を経て銅版画の制作をはじめる。1998年、ボローニャ国際絵本原画展入選。『きょうはマラカスのひ』(福音館書店)で第19回日本絵本賞大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MI
93
友情を表現した絵本。こっちは自分のテリトリー、あっちは相手のテリトリー。ケンカもするけど、お互いに理解することの大切さを描いた絵本。2023/10/04
☆よいこ
78
絵本。「自分」と「他者」の境界について優しく語る絵本▽ぼくはむかしから「こっち」にいる。「あっち」から友達がきて遊ぶ。ケンカする。しばらくこっちでお絵かきをしているとまた友達が来てくれる。楽しく遊ぶ、ケンカする。こんどはぼくがあっちにいってみる▽シンプルかつ真理。少しずつ自分の世界が広がっていくといいな。2023年刊2024/12/06
けんとまん1007
74
こっちとあっち。確かに、そう。でも、その境目って、どうとでも変えられるし、変わるもの。行ったり来たりすればいい。そのうち、その境目もなくなるかもしれない。おたがいさま。2023/03/24
馨
73
絵本。端的で、わかりやすくて良かったです。友達の猫のキャラも好きです。ぼくはこっち、だけど、友達のいるあっちも好きになった。だんだんあっちの世界をたくさん知って、成長していくんですね。2024/04/14
たかこ
57
読友さんのレビューで気になり、さっそく図書館にて。たった25ページの絵本だけど、内容は深い。「自他境界の越境」、人間関係の原点。子どもが成長する中で芽生える自他の感覚。自分は自分、他人は他人。遊んだり、ケンカしたり、笑い合ったりしながら身につけていく。もちろん子どもはここまで深読みしないだろうけど(笑)、自分の外に世界がある感覚がとてもわかりやすい。こっちの色とあっちの色が違う表現も素敵!あと、猫がかわいい。2023/05/17