内容説明
旨い、不味いはその夜の話題次第。数々のお酒と肴のデュエットに、人間模様が味付けを。仮想空間に展開される至福のひと時。
目次
春(気分を変える味―菊姫・山廃純米酒(石川県)/春告魚
奥底にある夫婦愛―陸奥男山・本醸造酒(青森県)/コブダイ ほか)
夏(ホンノリとした気遣い―繁桝・本醸造酒(福岡県)/シロギス
逆転した期待―華鳩・大吟醸酒(広島県)/クロヒゲ ほか)
秋(続ビギナーズラック―旭鳳・大吟醸酒(広島県)/ウシノシタ
遅々とした時間―岩の井・大吟醸古酒(千葉県)/丸宗太鰹 ほか)
冬(見掛けとのギャップ―雨後の月・特別本醸造酒(広島県)/カゴカキダイ
残された姿焼き―豊の秋・大吟醸酒(島根県)/駄津 ほか)
著者等紹介
蝶谷初男[チョウヤハツオ]
1951年、東京都墨田区の産。広告代理店のクリエーティブ・ディレクターを経て、フリーランス・ライターに。現在、日本酒とプロ将棋のジャンルで活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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おおた
4
日本酒の銘柄と旬の食べ物には詳しくなれる。だが、肝心の文章は独りよがりで、酒もメシも台無しだ。おそらく日本酒に詳しい著者の仮想居酒屋なのだろうが、右手と左手で将棋を指して、右手はいつも強いなあと自画自賛するような描写が続く。こんな居酒屋鬱陶しくて絶対行きたくない筆頭。2014/03/09
れいだー
0
仮想の居酒屋の店主が日々の肴とお酒、そしてお客とのやり取りを季節毎の短編でまとめた一冊。美味しい肴とお酒を自分もお観に行って楽しみたくなる。 お酒の解説などはかなり個人的主観が入っているが、そこが逆に一人の居酒屋の店主の意見と言ったリアルさがあった。また肴については海鮮系がメインで、かなりマニアックなものが細かい調理法まで書かれていた。 お客とのやり取りは時代錯誤なのか表現的な所なのか、よくわからない内容も多かったが、喜怒哀楽のあるやり取りがまた味わい深く、個人店の居酒屋ならではの雰囲気がよく感じられた。2024/03/30