内容説明
流砂にまきこまれた小馬を探しにいったビディーとその家族は砂浜に残された三つの足あとを見つけました。一つは小馬の、そしてもう一つは子ども、最後の一つは犬の足あとのようです。岬に子どもなんているはずはないのに…まさか…ビディーは親友から聞いたある事件を思いおこしていました。
著者等紹介
レスター,アリソン[レスター,アリソン][Lester,Alison]
1952年、オーストラリアのヴィクトリア州生まれ。オーストラリア大陸の最南端に位置するウィルソン岬の農場で育つ。まだ赤ん坊の頃に父親に抱かれて馬に乗ったのが初めての乗馬体験。以来機会があるごとに乗馬に親しんでいる。『流砂にきえた小馬』が処女作
加島葵[カシマアオイ]
お茶の水女子大学文教育学部卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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斑入り山吹
2
図書館で借りた。さらりとあっという間に読めたが、よかった。僻地ならではの人間関係の濃さ、それが吉と出たと思う。年齢設定が非常によかった。ジョーがあれより上でも下でもダメだ。客観的に見るといろいろ危ういのだが、上手にバランスが取れて、とっ散らかりもせず、話としてうまくまとまっていて、感心した。処女作でこれなら、ほかの作品もぜひ!読みたい。傷ついた孤独な少年に仔犬、手垢が付いた組み合わせ、といえばそれまでなのだが、グッとくるのよ。ペイヴァー『オオカミ族の少年』トラクとか。何の気なしに借りて、あたり!だった。2012/09/10
mimi
1
自然児・脱コミュニテイの母子、奮闘する。2010/09/22
チョッパー
1
読み終わった後に、イイ話だった、と思える物語でした。ジョイシーが死んでしまうのは残念でしたが、それがきっかけになり、ジョーは1人では生きていけないと思い、覚悟を決めたんですから。ベラも助かったし、ハッピーエンドで清々しくなれました。本が好きな子なら、中学年からでもいけそうです。お薦めします。2010/09/08
奥田
0
タイトルと装丁、中の文字の配列がとても良い本。すらすらと読めるなかで、田舎の自然や毎年同じことを繰り返して生きる生活のことが胸を打つ。寝る前のちょっとの読書に良い。「ルビーの谷」とか、「秘密の花園」のような趣がある。2014/01/04