美作垪和郷戦乱記―竹内・杉山一族の戦国史

美作垪和郷戦乱記―竹内・杉山一族の戦国史

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  • サイズ 46判/ページ数 165p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784860690113
  • NDC分類 217.5
  • Cコード C0021

出版社内容情報

   はじめに 7
   第一章 竹内氏と杉山氏
竹内・杉山系譜 10
  家紋 18
竹内久盛 武道修行のこと 19
尼子・浦上の抗争 23
垪和八郎為長 27
竹内・杉山一族 毛利に属す 35
院庄の合戦 (杉山為国の討死) 46
   第二章 毛利と宇喜多の抗争
毛利・宇喜多の抗争 52
  三村氏の滅亡 52
  宇喜多、 毛利と手切れ 53
三宮合戦 55
一の瀬城 落去のこと 60
  金吾中納言 64
  尾越弾正 65
  加須谷助衛門 67
高城の合戦 68
  援軍 68
  毛利一所衆 72
  天磴・岩柄の戦い 85
  蕨尾山への夜襲 87
  川口の戦い 88
  高土城の退去 90
  高城の攻防 92
  陣替 102
  赤木弥三郎の死 107
  兵糧米 111
  高城の陥落 122
  姫こ渕の伝説 126
   第三章 高城落城その後
高城落城以後 132
  降参者の所領 132
  落城遺聞 134
  杉山源兵衛の死 139
竹内流武道のこと 143
  宇喜多左京亮 149
  小具足・腰の廻り 150
年表 159
おわりに 164

 はじめに

 かつて 「美作で棒を振るな」 という諺を耳にすることがよくあった。 美作地方では、 棒術がそれほどさかんに行われていたことを物語っている。 この棒術が農村芸能の一つとしての 「棒使い」 (宮棒) に姿を変えて、 神社の秋祭に奉納されるところもいくつか残っている。 有名なものに、 御津郡建部町の志呂神社、 七社八幡宮、 和田神社、 それに加茂川町の加茂神社などがある。
 棒使い (宮棒) は単なる芸能ではなく、 神輿みこしの渡御の時の先導警護という神事の重要な役割をも果たしている。 さらに、 その型の名称・所作の類似点から見て、 これは竹内(たけのうち)流古武道の一つの分枝であると明確に認められる。
 竹内流古武道とは、 戦国時代に久米郡垪和郷(はがごう)の土豪・竹内中務太夫久盛によって創始された武術である。 小具足と称する脇差短刀術にはじまり、 柔術・捕縄術・棒術・剣術・薙刀などからなる総合武術として、 四百数十年の間、 現在にいたるまで連綿と伝承されている。 その開流は、 天文元年 (一五三二) と伝えられ、 日本柔術史において最も古い。
 竹内流は、 後継者にも恵まれて全国に広く流布され、 その支派、 分流は十数流を数え、 他の諸流派にも多大な影

目次

第1章 竹内氏と杉山氏(竹内・杉山系譜;竹内久盛、武道修行のこと;尼子・浦上の抗争;垪和八郎為長;竹内・杉山一族、毛利に属す;院庄の合戦(杉山為国の討死))
第2章 毛利と宇喜多の抗争(毛利・宇喜多の抗争;三宮合戦;一の瀬城、落去のこと;高城の合戦)
第3章 高城落城その後(高城落城以後;竹内流武道のこと)

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