内容説明
アメリカ人の思想・行動をたどっていけば社会全体の矛盾と仕組みが見えてくる。
目次
第1章 ベジタリアンなのになぜ太っているのか―簡単な解決策を求めたがる人たち
第2章 クリスチャンの国になぜ離婚が多いのか―自由と権利ばかりを主張する人たち
第3章 男女平等なのになぜ女性大統領がいないのか―本音と建前を使い分ける人々
第4章 能力主義なのになぜ美容整形に殺到するのか―見た目がいちばんの能力と考える人々
第5章 民主主義の国がなぜ戦争マニアなのか―大義名分で押し切ろうとする人々
第6章 世界一豊かな国がなぜ超格差社会なのか―金品のみが豊かさのバロメーターだと考える人々
第7章 やはり理解できないアメリカ人の心理―前向きだが自己中心的で傲慢な人たち
著者等紹介
矢部武[ヤベタケシ]
1954年、埼玉県生まれ。ジャーナリスト。70年代半ばに渡米し、15年以上の滞在歴をもつ。帰国後、米紙の東京支局記者を経てフリーに。銃社会・人種問題・少年犯罪など、アメリカの深部をえぐるようなテーマを追究する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スウィーニー校長
5
★★☆☆☆ タイトルが面白かったので図書館で借りてみました。 暇つぶしにはなります。人から聞いた話を検証せずに書いている感じ。明らかな間違いもあるので話半分で。2020/07/03
Teruhiro Hori
3
深くせまった(深く取材した)とは、とても言えない著では あるが視点は非常にピンポイント。帯に掲げられた問いには 米国通で自称ならす方も、答えづらいだろう。著者はそれを 米国人の「本音と建前」だと記す。当たり前と言えばそうだ が、結局どの国も似たりよったりということか。米国と日本 は互いが否定しても背中合わせ、とはここ何十年も言い続け られたきたが、ほぼそれは証明されていることを著者の視点 はあぶり出している。良書。できればもっと加筆してほしか った。取材数も少ない。惜しい。2012/06/10
ブルーローズ
3
表題の章含めてすべて「逆説」的に話がすすみます。 例えば、ベジタリアンが太るのは・・栄養学的に摂取食品をコントロールしているわけではないので、ジャンクフードも食べるから、っておーい、という感じです。男女平等のはずが・・・のあたりでも、人種差別より女性差別のほうが、もしかして根深いのか?と思ったり。「~すぎる」というフレーズも、昨今の日本でも見かけますね。今更ながらアメリカ人とつきあうときにはおさえておいたほうがよい、基本情報かもしれません。2011/04/05
sonomi
3
題名の他にも「能力主義なのになぜ外見重視」「民主主義なのになぜ戦争マニア」「クリスチャンなのになぜ離婚」など7章にわけてアメリカの矛盾を取材し、考察したもの。確かに重要な箇所は〜だろう、〜ようだ、など推察で終わっていて惜しいが、知らなかった事実もあったため満足。それにしても知れば知るほど矛盾の多い国だ。でもそこが面白くて、もっと知りたいとも思ってしまう。2010/01/18
Kentaro
2
アメリカかぶれ教育を受けてきた日本人にはあまり見えない部分ですが、人種差別や見た目の差別と富の偏在はそろそろ限界がくるんじゃないかと感じてしまう一冊でした。2017/09/30
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