内容説明
十七世紀前半、オランダは葡・西・英と東インド香料貿易の覇を競い、これを制した。その核となったのがオランダ東インド会社である。同社はジャワ土着君主の王位継承戦争に暗躍して版図を広げ、コーヒー等の栽培により栄華の時代を築き上げた。しかしそれも束の間、やがて衰退へと向かい十八世紀末には消滅する。インドネシア史を背景に描くオランダ東インド会社二百年の興亡。
目次
1 香料への道
2 V・O・Cの誕生
3 征服者クーン
4 日本貿易
5 陸にあがる
6 塗りこめた首
7 ジャワの支配
8 落日