食品のうそと真正評価 - 消費者と公正な業者を守るために (新訂版)

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食品のうそと真正評価 - 消費者と公正な業者を守るために (新訂版)

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  • サイズ A5判/ページ数 371,/高さ 21cm
  • 商品コード 9784860430283
  • NDC分類 498.54
  • Cコード C3061

出版社内容情報

本書の特徴

 本書は、2000年に発行し好評を博した『食品のうそと真正評価』を再編集したものです。
 食品の不透明性、品質と価格の矛盾を問い、産地・銘柄の偽証、異種原料混合、水増しなどの食品詐欺への対策をまとめています。乳製品、果汁、穀類、魚介、食肉等の成分や真正判定法、食品詐欺事件の実例を挙げ、DNA分析をはじめとする各種分析方法も詳しく解説しました。
 さらにBSE問題をはじめとする、消費者意識を高め食品行政を変えた様々な食品事件を検証し、情報を加味。食品技術者・研究者はもちろん、一般消費者にも分かりやすい内容となっております。


主な内容

第1章:世界の食品詐欺の歴史と取締りの現状
第2章:食品の水増し・不当な内容表示などの実態を製品別に詳解
第3章:正しい食品表示の重要性、国際比較、関連する法律
第4章:様々な食品分析法



目次

■ 新訂版の発刊にあたって

  プロローグ
1 明るい日本社会のために
2 狂牛病は消費者意識を高め,食品行政を変えた
3 食品詐欺の現状,激増した食品詐欺報道とその背景
4 生産者から流通業者までのごまかし

  第1章 食の安全と安心~安心して買える食品とは?
―各国の食品詐欺の歴史~その巧妙な方法と防止対策―
1 食の安全と安心
1.1 食の安全は科学の問題
1.2 食品への安心は信頼の問題
2 食品の真正と偽和の問題,消費者保護の立場から
2.1 不十分な日本の消費者保護対策
2.2 強固な政・官・業の癒着構造
3 食品偽和の歴史,イギリスの場合
3.1 法制化の歩みと初期の偽和事件
3.2 偽和食品が減少した理由
4 イギリス食品基準庁の消費者保護の現状
4.1 ECとの連携で分析法を開発
5 イギリスの食品偽和取り締まりの現状
5.1 サマセット郡における食品偽和
5.2 BSE検査における牧場動物の確認問題
6 チェコの食品偽和取り締まりの現状
6.1 法整備の遅れで偽和が横行
7 食品真正保持の日英比較
7.1 消費者保護の視点が欠けている日本
8 食品の真正を維持するためには
8.1 食品真正の重要性,食品製造業の立場から
8.2 食品の品質としての真正検査
8.3 どのような偽和行為があるか
8.4 食品の表示と規制
8.5 データベースの拡充と分析機関
8.6 分析による真正評価はどの程度可能か
8.7 食品によって偽和分析の方法は異なる
8.8 製造業者の注意義務
8.9 食品の真正保持でなすべきこと

  第2章 各種食品の偽和と真正の確認
1 果汁と果実製品
1.1 果汁の水増しは食品偽和事件中で最も多い
1.2 果汁偽和の歴史
1.3 天然果汁の偽和と真正検査法
2 蜂蜜など
2.1 蜂蜜のなりたち,規格と偽和
2.2 蜂蜜の成分
2.3 蜂蜜ができるまで
2.4 蜂蜜の偽和と真正評価
2.5 メープルシロップ
3 ワイン
3.1 ワインの偽和の歴史
3.2 ワインの真正評価法
4 食肉と肉製品
4.1 食肉の偽和
4.2 肉および肉製品の真正問題
4.3 肉製品の偽和分析法
5 魚介類
5.1 魚介類の不正
5.2 魚介類の真正判定法
6 穀 類
6.1 穀類の偽和の様相
6.2 穀物の真正確認法
7 植物油
7.1 植物油脂の偽和の様相
7.2 オリーブ油の偽和事件
7.3 植物油の真正評価
7.4 その他植物油脂の真正
8 コーヒー
8.1 コーヒーについて
8.2 コーヒー生豆の真正確認
8.3 焙煎コーヒーの真正確認
8.4 焙煎挽豆の偽和
8.5 インスタントコーヒーの偽和
8.6 コーヒー偽和への認識が低い
9 牛乳・乳製品
9.1 牛乳・乳製品の不正
9.2 牛乳の安全性と偽和
9.3 牛乳および乳製品の真正評価
9.4 羊乳,山羊乳の牛乳による偽和
10 遺伝子組み替え食品(GMO)
10.1 遺伝子組み替え食品の現状
10.2 EUのGMO事情
10.3 困難な日本のGMO事情
10.4 遺伝子の導入と分析
11 有機(オーガニック)農産物
11.1 有機農産物と有機食品の伸長の背景
11.2 有機食品の法的規制
11.3 有機栽培の真正
11.4 開発された科学的真正評価法
11.5 日本の食品工業と有機農産物の認証
12 その他の食品の真正
12.1 生産者の都合で規制が決まる日本
12.2 茶
12.3 スパイスとハーブ
12.4 フレーバーとエッセンス
12.5 天然ミネラルウォーター
12.6 照射食品

  第3章 正しい食品を求めて
1 食品の真正と食品表示の重要性
1.1 食品の真正とは
1.2 食品の表示と行政によるチェック
1.3 国際食品規格への準拠と表示の改善
2 アレルギーと食品表示
2.1 食品アレルギーの定義
2.2 免疫グロブリンE(IgE)で起こされるアレルギー
2.3 免疫グロブリンE(IgE)によらない細胞性アレルギー症
2.4 食品不耐性
2.5 食品工業のアレルギー防止対策と表示
3 食品真正に関する国際比較とJAS法
3.1 伝統を守るワインと戦後変身した日本酒
3.2 日本にはもどき食品(アナログ食品)が多い
3.3 安いものにはそれなりの理由がある
3.4 なぜ日本には「もどき食品」の公的規格があるのか
4 食品の真正を保つために
4.1 食品の真正保持努力の現状
4.2 今後の課題
4.3 食品企業と消費者の問題
4.4 食品の真正評価と安全確保の体制を確立するために

  第4章 食品真正評価の方法
はじめに
1 質量スペクトルによる安定同位体比分析(SIRA―MS)
1.1 質量スペクトルとは
1.2 炭素の同位体
1.3 酸素の同位体
1.4 水素同位体
2 核磁気共鳴法による食品真正確認
2.1 核磁気共鳴法とは
2.2 NMRの利用
2.3 食品分析へのNMR利用例
2.4 NMRによる位置特異的な天然同位体分別分析(SNIF―NMR)
3 DNA分析とPCR法
3.1 急速に発達したDNA分析は生物の種や個体識別の決め手
3.2 ハイブリッド形成法
3.3 DNAのPCRによる直接分析
3.4 まとめと将来展望
4 赤外分光分析
4.1 赤外分光分析のあらまし
4.2 通常赤外スペクトル分析の応用
4.3 近赤外分光分析の応用
5 オリゴ糖分析
5.1 糖類の偽和
5.2 オリゴ糖の生成
5.3 オリゴ糖の分析
6 酵素法による食品分析
6.1 酵素法分析とは
6.2 酵素の特異性とその利用
7 電気泳動法
7.1 電気泳動法とその種類
7.2 電気泳動分析の応用
8 抗原抗体反応による分析法
8.1 抗原抗体(免疫)反応とは
8.2 抗体反応分析
8.3 抗体反応分析の応用
9 その他の食品真正判定法
9.1 微量元素分析
9.2 熱分解質量スペクトル分析

  エピローグ
1 食の安全と安心
2 食料の安全と安心
2.1 世界食料の需要供給と日本
2.2 日本の食料安全保障のために
■ 索 引

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