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内容説明
天正十年(1582)六月、織田信長が横死──
戦国の世を驚愕させた大事件の裏で、己の新たな道を見いだした一人の男がいた。
男の名は長谷川等伯。
能登の仏画師だった彼は、一念発起して京に上ったものの、当寺最高峰の絵師・狩野永徳から弟子入りを断られ挫折……うだつの上がらない日々を送っていた。
しかし「本能寺の変」の際、燃え落ちる安土城の中に決死の覚悟で潜り込み、永徳の最高傑作である絵の数々を目の当たりにした等伯は衝撃を受け、改めて絵師としての高みを目指すことを決意したのであった。
挫折と栄光、そして喪失……
男がその先に見た風景とは──
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サケ太
6
美しさを生み出すために命を削り、描き続ける長谷川等伯。狩野永徳、千利休。進むということは何かを喪うということ。燃やし続けたその生涯は激しくも美しい。面白かった。一巻完結で読みやすい。2017/01/22
陸
1
表紙を見て、エゴイストの塊みたいな人物として描かれるのかと思ったら、理想を追い求める人たちが、互いに磨き合って高め合う、切なくなりつつも良い本だった。悪役になりそうな永徳も利休も、どの人物も魅力的。等伯の作品は金地に松や楓も素敵だけど、松林図に囲まれて一日にゆっくりと過ごしてみたい。2017/02/03
MK
1
たまたま読んだ戦国武将列伝に掲載されていた第1話のトビラ絵でもう取り込まれました。信じがたいほどいい絵を描く作家さん。稀代の絵師だよ!おかげさまでおじさま&男くささへの萌えが芽生えてきました2016/11/29
ねこれんじゃー
0
長谷川等伯!かっこいい!!観に行かなくちゃ。打倒狩野派。2017/07/22