内容説明
戦争は多くの無辜の民たちを飢餓と恐怖に陥れる。男たちを死地に追いやり、残された家族を戦火に惑わせる。太平洋戦時下、軍国主義が支配する極限下にあって、佐伯秀明は教師の本分をまっとうしようとする。子どもたちの個性を伸ばす腐心をし、授業に工夫をこらす。そして、最愛の韓国人女性・由との幸せな結婚。子宝にも恵まれて順風満帆の人生だったが、戦後、数十年を経て、戦争の傷跡が幸せな家庭に影を落とし始める。教師のあり方と戦時下での人間の尊厳を問いかける問題作。
著者等紹介
藤本明男[フジモトアキオ]
1930年大阪生まれ。大阪学芸大学池田分校卒業。豊中市立各小学校教諭。池田市立五月山児童文化会館所員。池田市教育委員会青少年指導委員。元「日本学び方研究会」事務局員。著書に、『花炎』(第3回浦安文学賞)などがある
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