出版社内容情報
少し飲むのは得意ではない。飲めばたくさん、が、私のスタイルだ──お酒をください。「週刊ポスト」連載「酒でも呑むか」を改題の上、単行本化。五臓六腑に沁みるわたる酒場エッセイ。
なるべく店の邪魔にならぬように静かにのんでいるうちに、ああ、ここのつまみは、うめえな、とちょっとした有難みが腹に沁みる。そういう店、そういう味に、長い年月かけて、いくつか出合ってきた。(本文より)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tetsubun1000mg
14
定期購読している「本の雑誌」からのメルマガで紹介されて、面白そうだと注文する。 大竹聡氏の本は「ホッピーマラソン」「新幹線各駅停車こだま酒場紀行」を読んだが酒好き、居酒屋好きのライターが書いた本という印象。 今回のエッセイは「週刊ポスト」に4年間連載された「酒でも呑むか」の抜粋。 酒にまつわるエッセイではあるが、以前読んだ大竹氏の本と違ってかなり奥が深く大変面白かった。 題材は最近の事であったり20年、40年前のことも出るが、クスッとしたり、爆笑したり、時にほろりとさせられたりと大変満喫させてもらった。2022/03/21
tetsubun1000mg
12
手元に本が無かったので、棚から選んで読み始めるが相変わらず面白い。 週刊誌掲載のため長さは決まっているのに、飽きさせない話題を持ってくる。 酒飲みだと自重したタイトルと文章だが、品の良い日本酒のようにすうーっと心に伝わってくるのが良い。2022/12/12
りょうけん
11
2023.0221 <柄> イヤハヤなんとも僕にぴったしの本があったもんだ。 作者 大竹聡。少し調べると,もう既に何冊もの”酒飲み本”を書いている。しかもこれらの多くが 本の雑誌社 からの出版だという事にもココロ惹かれる。大竹聡くん 僕より四歳程若い。これだけお酒が好きでその事だけで糊口を凌いでいるご様子の物書きは他には僕には心当たりが無い。 2023/02/21
きゅー
7
江戸時代、なかなかの大酔っぱらいを「ずぶ六」と呼んだという。著者は(本書を読めばよく分かるが)かなりの酔っぱらい状態を常時キープしているようで、その日々の顛末が本書となっている。12時間飲み続けたり、気さくに誰とでも仲良くなり、身軽にどこへでも飲みに行く。銀座で飲んでいて、そういえば渋谷のあのバーにしばらく立ち寄ってないなと思えばその足で向かう。そんなフットワークの良さを微塵も持ち合わせていない自分からしたら、すごいというのか、ヤバいというのか。本人が楽しそうだから良いんだけど。2023/01/18
あきひと
3
1話あたり見開き2ページで、飲んで食べた話しがほとんどなのですが、全然飽きない。1話読み切って、もう一度タイトルを読んでにやり、という繰り返しで一冊終わり。 文章も上手くて、すごく共感できます。巻末の著書一覧見たら、酒飲んでる本ばっかで笑えた。もう一冊読んでみようと思うけど、本の雑誌社から出てるのがイイかな。2025/01/09