内容説明
(総計)1億4百5万9千人(以上)の愛読書!D・カーネギー『人を動かす』から、リリー・フランキー『東京タワー』まで、ベストセラーを読まない人のためのベストセラーガイド。
目次
1(カーネギーは一休さん!?―『人を動かす』D・カーネギー(1937)『道をひらく』松下幸之助(1968)
笑いと韜晦に満ちた航海記―『どくとるマンボウ航海記』北杜夫(1960)
社会派ミステリとワイドショー―『砂の器』松本清張(1961)『人間の証明』森村誠一(1976) ほか)
2(「個性の時代」の自由の女神―『窓ぎわのトットちゃん』黒柳徹子(1981)
『なんクリ』と『なんとなく、クリスタル』のこと―『なんとなく、クリスタル』田中康夫(1981)
自虐と妄想のエンターティナー―『ルンルンを買っておうちに帰ろう』林真理子(1982)『野心のすすめ』林真理子(2013) ほか)
3(死の淵で読んだ『大往生』―『大往生』永六輔(1994)
限りなく透明に近いベストセラー―『遺書』松本人志(1994)
『五体不満足』とマイノリティの戦い―『五体不満足』乙武洋匡(1998) ほか)
著者等紹介
入江敦彦[イリエアツヒコ]
1961年9月22日生まれ。作家。京都出身ロンドン在住。多摩美術大学卒業。MICHIKO LONDONコーディネーターを経て92年渡英(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ophiuchi
14
いつも楽しみにしていた本の雑誌連載が単行本化された「ベストセラーは読まない」という人のためのベストセラーガイド。取り上げられた作品と巻末のリストを見たら、リアルタイムで買って読んだのは「限りなく透明に近いブルー」(これは若気の至り)「ノルウェイの森」「バカの壁」の3冊だけ。後の2冊は読んだ後にバカ売れして驚いたもので、まさに私のような人のために書かれている。何冊かは読みたくなったし、「セカチュー」と「バトル・ロワイアル」の共通性を指摘した一文など、本好き同士で話題にしたいと思わせるネタが満載。2015/12/01
阿部義彦
8
本の雑誌にベストセラー温故知新として連載されたコラムをまとめたものです。ベストセラー嫌いの本好きだからこそベストセラーは面白いというスタンス。私のスタンスはベストセラーなら読むに値しないです。著者は私と同じ歳です、限りなく透明~やベッドタイムアイズ、キッチンやノルウェイ等私も結構読んではいましたね。つくづく昔は難しい本でも良く売れてたんだなーと白い巨塔や氷点のレビューを見て思いました。ベストセラーになる本は[サンタフェやセカチュー]本である事をやめて商品として売れていくのかなあと思いました。火花しかり。2015/10/07
なお
7
図書館本。読み終わった本も違う受け止め方があると再確認された。ためになりました。2016/01/03
ハナックス
5
【図書館本】半分以上読んだことがない本だったが、この本で解説してくれたからもう読まなくて良いかな・・・。お腹いっぱいです。あのベストセラー本、読んだことないけど内容が気になるな、という人にはおすすめの1冊です。2015/12/02
Humbaba
1
多くの人が読んだ本であるということと、その本の中身が正しいことは必ずしも一致するわけではない。勿論多くの人が読むということはそれだけ人を惹きつける力はあるということでもあるので、その本に価値はあるのだろう。ただし、時代の流れに上手にのったために多くの人が手に取ったということもあるので、良い本を読もうと思ってベストセラーだからと選択するのは必ずしも正解とはなり得ないだろう。2025/03/17