出版社内容情報
雪の日の五円だま
かおる先生のカバン
ひさこのゆうびんやさん
山本なおこ[ヤマモトナオコ]
「雪の日の五円だま」の背景にあるように、少女時代を雪深い立山連峰を迎ぎみる富山平野の地で過ごす。そこは詩と童話の故郷でもある。
詩集に「真夜中の一両電車」「さりさりと雪の降る日」「ねーからはーからごんぼのさきまで」「おばあちゃんの柱時計」「軋みをたてる時間」「生きる アンダンテ カンタービレ」他。また童話に、半自伝的物語「あざみの歌」、「真夜中のビーだま」(絵・三輪さゆり)。絵本に「森のハーモニカおばさん」「先生はまじょ」「ぷうぷのプレゼント」「ウララちゃんのたんじょうび」「先生のおしりがやぶけた」等多数。エッセイに「虹のしっぽと石榴の実」がある。詩「さりさりと雪の降る日」は、教科書に掲載されている。
日本児童文学者協会、関西詩人協会、各会員。文藝誌「伽羅」同人。大阪府高石市在住。
三輪さゆり[ミワサユリ]
東京都杉並区阿佐ヶ谷に生まれる。その地は、父・三輪孝(故)が戦後まもなく阿佐ヶ谷洋画研究所(現在の阿佐ヶ谷美術専門学校)を設立した場所でもある。
女子美術大学日本画科を卒業後、院展・春の院展に出品。フランスに渡り、レンヌ市エコール・デ・ボザールに学ぶ。帰国後、阿佐ヶ谷美術研究所所長を引き継ぐ。二〇〇一年、アート・マスターズ・スクール、日本画科主任となる。
院展においては、各国に取材旅行して人間や動物の生活風景をモチーフとしている。また個展では、[祭り]をテーマに伝統を継承しつづける神聖な行事や人々の熱気などを画面に表現している。現在、日本美術院・院友。山本との共著は二作目である。東京都三鷹市在住。