内容説明
本書は、シリーズ第一弾の論理学の側面をもう少し一般化して、法曹の思考力、ひいては法的思考力とは一体どのようなものかについて言及している。ことに、法的思考力の基礎をなすと考えられる「利益衡量」や「人権尊重」の考え方、さらに、客観的事実に基づく思考方法について、丁寧に述べた。本書は、第一部が著者の解説講義、第二部が問題演習という二部で構成されている。その内容、量ともに法曹の基礎を形成するのに十分だろう。
目次
第1部 講義編「法的思考力とは何か?」(利益衡量の考え方;ホームレスの宿舎建設問題における利益衡量;外国人の人権と不法滞在;子どもの最善の利益(「the best interest」)と人身売買の危険性 ほか)
第2部 演習編(かみ合わない議論―法曹の役割;児童虐待―子どもの人権と警察権の力の介入;薬害エイズ事件における利益衡量;利益主体の意思 ほか)
著者等紹介
小林公夫[コバヤシキミオ]
Wセミナー顧問・専任講師。1956年東京都出身。一橋大学大学院法学研究科修士課程修了。現・一橋大学大学院博士後期課程(刑事法)在籍。日本刑法学会会員、日本生命倫理学会会員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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