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出版社内容情報
1月7日、フランスの風刺週刊誌「シャルリー・エブド」の社屋が2人のテロリストに襲撃され、2人の警察官を含む12人が犠牲となった。逃走した襲撃犯は印刷会社にその経営者らを人質にして立てこもり射殺された。また、別のテロリストがユダヤ系の食品スーパーに従業員や客を人質にとって立てこもった(4人が犠牲になった後、犯人は射殺された)。全世界を震撼させたパリのテロ事件は、後にイスラム国に2人の日本人を殺害され、テロの標的と宣言された日本にとっても他人ごとではない。21世紀がテロと民主主義の戦いの世紀だとすれば、フランスがテロとどう向き合っているのか、を知ることは我々一人ひとりの覚悟と自己防衛の一助となるはずだ。
内容説明
2015年1月7日、フランスの風刺週刊誌「シャルリ・エブド」の社屋が編集会議のタイミングでテロリストに襲撃された。後に兄弟だとわったテロリストは「アラビア半島のアルカイダ」との関連が判明。そして、ほぼ同時にユダヤ系のスーパーに人質を取って立てこもったテロリストはイスラム国との関連を明言した。北アフリカなどからの移民を数多く抱え、イスラム国や反シリア勢力に参加する若者が後を絶たないフランスは、これまでもテロに悩まされ続けてきた歴史を持つ。そして、そのテロとの対峙の仕方に、フランスという「国のかたち」が見える、とフランスで21年間ジャーナリストとして活動してきた著者は指摘する。そこで、テロと無縁とは言えなくなった日本が学ぶべきことはあるのか。
目次
第1章 フランスの「九月十一日」(二つのテロ事件が同時発生;三人のテロリスト;「シャルリ・エブド」はなぜ、狙われたのか)
第2章 フランスの「国のかたち」(「私はシャルリ」;テロの予兆;移民大国フランス;テロの歴史と反テロ法)
第3章 テロとの戦い(「私はシャルリではない」;出発するテロリスト志願者;硬軟両用の戦い)
著者等紹介
山口昌子[ヤマグチショウコ]
ジャーナリスト。1969~1970年、フランス政府給費留学生としてパリ国立ジャーナリスト養成所(CFJ)で学ぶ。産経新聞入社後は教養部、夕刊フジ、外信部次長、特集部編集委員を経て、1990年から2011年まで21年間にわたってパリ支局長を務める。1994年、ボーン・上田記念国際記者賞を受賞。2013年にはレジョン・ドヌール勲章シュヴァリエを受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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