内容説明
ありえなそうでありえる日常の「?」は、ぜんぶ妖怪の仕業だった!久住昌之と泉晴紀の細密すぎる目線が捕獲した魔境の住人たち58体を一挙陳列。
目次
凝虫
スイック小僧
コガネッ喰
御御足煮込
ベルベル童
黄バネトバシ
瞼っ匹
毛坊主
トットケ
砂布団〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ばっか殿すん
17
そ…そそそ…そうかー。この前ワテの社会の窓が全開だったのは妖怪の仕業だったのか。ヤラレタゼー。2016/10/02
バニラ風味
11
さすが、久住さん!と、うなって、笑う一冊。現代社会で、ひっそりと生息する、奇妙で可笑しい妖怪たち。カラーでなく、モノクロイラストというのも雰囲気がある。歩いていて、向かい側から同じ位置に歩いてくる人。おっと、とよけると、同時に相手も、おっとと同じ向きによけて、また、ぶつかりそうに。そうなるのは「カガミアワセ」のせい。うたた寝して、突然、びくっとなるのは「ビックン娘」のせい。それぞれ、どんないきさつで生まれた妖怪なのか、の解説もあり、うなずいたり、くすっと笑ったり。2022/09/24
ekura
0
現代のさまざまなことを妖怪になぞらえて皮肉るという、ときどきある企画。週刊連載とかで1pずつ読んだら面白いのかもしれないけど、まとめると薬味ばかり食わされたような気分になる。2010/11/06
unknown
0
部屋の中に陰毛が散らばっているのも、ソースの小袋を開けようとしたら飛び散ってしまうのも、トイレ出た後に妙な残便感をおぼえるのも、カレーうどんの汁が衣服に飛び散るのも、徹夜で顔や首や股間が油っぽくなるのも、ケーブルがこんがらがるのも、読まない本を買って読まずじまいにしてしまうのも、突然猛烈に菓子が食いたくなるのも、無駄に風景写真を撮ってしまうのも、足が熱っぽくなって寝つけないのも、飲食店のおしぼりが臭いのも、全部妖怪の仕業である。久住氏と泉氏の、無駄に痒いところに手の届いた日常観察力に思わず脱毛してしまう。2012/05/22