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慨世の遠吠え―強い国になりたい症候群

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  • サイズ B6判/ページ数 277p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784846310387
  • NDC分類 304
  • Cコード C0030

内容説明

ともに思想家で武道家の内田樹と鈴木邦男が、戦後七十年の日本社会の問題を十時間にわたり語り尽くした。対談本の概念・領域を超える、超「対談」の記録。

目次

第1章 日本の政治と外交
第2章 戦中と戦後の断絶
第3章 合気道をめぐって
第4章 『仁義なき戦い』を鑑賞して
第5章 戦後の相貌

著者等紹介

内田樹[ウチダタツル]
1950年東京都生まれ。思想家、武道家。東京大学文学部仏文科卒業、東京都立大学大学院博士課程中退、現在は神戸女学院大学文学部名誉教授。多田塾甲南合気会師範。『私家版・ユダヤ文化論』(06年、文春新書)で第6回小林秀雄賞、『日本辺境論』(09年、新潮新書)で新書大賞2010受賞、第3回伊丹十三賞受賞

鈴木邦男[スズキクニオ]
1943年福島県生まれ。67年、早稲田大学政治経済学部卒業。70年、同大学大学院政治学専攻中退。同年、サンケイ新聞入社。73年、同社を退社。元一水会代表、現在顧問。「ヘイトスピーチとレイシズムを乗り越える国際ネットワーク」共同代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tui

28
待ってました!鈴木邦男氏は、内田樹氏と対談して欲しいなあと願っていた一人(もう一人は佐藤優氏)。読み終えたくないが、互いの知見を惜しみなく膨らませあう展開が刺激的で、先を渇望し読み進めてしまいました。お二人にとっても楽しくまたスリリングな出会いだったのだろうなと読んでて感じます。共通見解を確認し頷くだけの自慰的対談でなく、不毛なケンカ対談でもなく、巨匠レベルの憂国の士が異なる立場から互いを補完しあう。こんな、ウロコがいくつあっても足りないほど目から落ちまくる読書は久しぶりでした。うん、たいへん為になる。2015/06/20

Gatsby

17
内田先生と右翼の鈴木邦男氏との対話本だなんて、何を語っているのだろうと楽しみにしていた。鈴木氏に対しては少し恐い印象があったのだが、内田先生は全体的には鈴木氏を圧倒している感があった。鈴木氏のスタンスとして内田先生の話を聞きたいというのもあったのだろう。二人とも思想的には大きな隔たりもあるが、お互いをリスペクトしながら、相手の考えをしっかりと聴いて話を進めている点に好感を持てた。鈴木氏は右翼の人から裏切り者とよく言われる、と笑っていたが、内田先生の事を左翼だと言う人がいるぐらいだから、お互い大変だな。2015/03/27

ロマンチッカーnao

15
内田樹さんと右翼の鈴木邦男さんの対談。これは凄いことらしいです。 しかし。。実は、僕この二人ともよく知らないので。。そのすごさがあまりわからずに。。読了。アメリカ議会のどの人にどれくらいの対応をするのか。。それだけで結構この国の外交は変わってくる。その説明は面白かったなぁ。。 司馬遼太郎さんの『胡蝶の夢』全4巻を読みおわり、そのまま。。読書熱が冷めないの一気読みでした。2015/08/07

Ryuya Matsumoto

13
 しっかりと身体を通して考える人には、「右」だの「左」だのの外付けのカテゴライズはあまり意味がないのだと思いました。著者のお二人に感じたのは、自分の外にある知性に対する敬意でした。見習いたい。2015/11/13

hwconsa1219

11
右翼団体として著名な「一水会」代表の鈴木邦男氏とリベラル左派に位置づけられる内田樹氏との対談集です。ちょっと怖いもの見たさのような感もあって読んでみましたが、思いの外(?)対立のようなものは全く無く、むしろ意気投合しているのにびっくり。対談本のためか、話される内容に根拠や引用が出てこないのが残念ですが、立場の違いを超えて対談できるような知性を身につけたいという意欲が高まる本です。2015/10/03

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