内容説明
2050年には海洋中のプラスチックごみの重量が魚の重量を超えると予想されています。このようなプラスチックによる海洋汚染の大きな要因として、さらに大気をも汚染するマイクロプラスチックの発生源として、今注目されているのが、人工芝です。とりわけ微少なマイクロプラスチックは身体の中に入り込み健康への脅威となっています。しかも、人工芝の問題はそれだけではありません。日本では世論も政府もさほど問題視していませんが、人工芝は有害物質を含み、さらに地球が直面する環境危機に直結すると考えられています。私たちがこのまま人工芝を使い続けると、環境や人々の健康にどういう影響があるのでしょうか。
目次
1 人工芝って何?
2 人工芝とマイクロプラスチック
3 マイクロプラスチックの問題点
4 人工芝と有害化学物質
5 人工芝と健康問題
6 人工芝と地球環境問題
7 人工芝の規制動向
8 人工芝は本当に必要か
著者等紹介
栗岡理子[クリオカリコ]
新潟県生まれ。貿易会社勤務を経て、1980年代半ば頃からごみ問題を扱う市民団体等で活動。子育て一段落後、持続可能な暮らしを研究するため大学院に進学。2018年3月、博士課程修了、博士(経済学)。現在、環境ジャーナリスト、日本消費者連盟、環境・CSRマガジン「オルタナ」編集委員など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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