内容説明
治療する病気の症状と同様な症状を健康な人に引き起こす薬物を選び、その極微量を投与する治療法であるホメオパシー(類似療法)医学。物質論的な現代西洋医学の限界をその内部から乗り越えようとするホメオパシー医学の創始者サミュエル・ハーネマンの古典的名著『オルガノン』の第一級解説書として名高い、ジェームズ・タイラー・ケントの『ホメオパシー医学哲学講義』の翻訳。近年ようやく日本でも普及してきたものの、必ずしも正しく理解されていないホメオパシー医学の基本教本である。
目次
「病気の人」とは
最も理想的な治癒
医者が知覚すべきこと―治癒可能な病気と治癒作用のある薬を理解し、後者の前者への適応について完璧を目指すこと
「不変的な基本原理」―法則と中心からの統率
継続的な外部要因と外科手術に関する分別
偏見なき観察者は症状によって示された状態の変化のみに注意を払う
軽疾患とその原因の除去
基本的な本質について
生命力に最初に乱れが生じる
医学における物質主義〔ほか〕
著者等紹介
ケント,ジェームズ・タイラー[ケント,ジェームズタイラー][Kent,James Tyler]
1849‐1916。ホメオパシー中興の祖で、ホメオパシーの哲学を徹底的考え抜き、再構築したホメオパシーの巨人。ホメオパシー大学院大学Postgraduate School of Homoeopathy(Philadelphia)学長、ハーネマン医科大学Hahnemann Medical College and Hospital(Chicago)教授、ヘーリング医科大学Hering Medical College(Chicago)教授などを歴任
松本丈二[マツモトジョウジ]
筑波大学生物学類卒、マサチューセッツ大学化学部卒、コロンビア大学大学院生物科学部博士課程修了(Ph.D.)、ケンブリッジ大学研究員を経て、神奈川大学理学部勤務。専門は、嗅覚の分子神経生物学および蝶の多様性と種分化の研究。ハーネマンアカデミー講師
永松昌泰[ナガマツマサヒロ]
元来、典型的文科系で歴史や文学・哲学が大好きだったが、慶応大学工学部で突然数学や量子物理学に魅了され、その後留学(コロンビア大学・パリ大学)。後にホメオパシーと運命的に遭遇。古代からの知恵と科学との幸せな融合を目指し英国と日本にハーネマンアカデミーを設立。複数の病院でもホメオパシーを行なう。医学の科学的芸術的統合を目指して、10年後には医師として新しい統合医学を確立する大志を抱く。ハーネマンアカデミー学長
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