出版社内容情報
サントリー学芸賞受賞の比較文学者が見つめる、緊張・対立・分断の現代社会とその先の風景。中篇「疾走する技術に引き裂かれた社会と文化の行方」ほか、最新の文明批評と書評を含む93篇を収録。
内容説明
人類社会は目指す方向もわからないまま、真っ暗闇の海を漂流している孤舟のようだ。比較文学者が見つめる、緊張・対立・分断の現代社会とその先の風景。中篇「疾走する技術に引き裂かれた社会と文化の行方」ほか、最新の文明批評と書評を含む93篇を収録。
目次
1 不確実性の時代と文化のあり方
2 内からの眺め、外からのまなざし
3 不安定という経験
4 明日のための教育とは
5 コロナという非日常のなかで
6 羅針盤なき明日へ
7 故きを温めて新しきを知る
8 知のアンテナを伸ばして
9 境界を超えた眺望
著者等紹介
張競[チョウキョウ]
1953年、上海生まれ。上海の華東師範大学を卒業、同大学助手を経て日本へ留学。東京大学大学院総合文化研究科比較文化博士課程修了。東北芸術工科大学助教授、國學院大学助教授を経て、明治大学教授。専攻は比較文学・比較文化、東アジア文化交流史・文化史。1993年『恋の中国文明史』で読売文学賞(評論・伝記賞)、95年『近代中国と「恋愛」の発見』でサントリー学芸賞(芸術・文学部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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