出版社内容情報
松尾匡[マツオタダス]
著・文・その他
内容説明
新型コロナウイルスの感染が爆発するなかで、安倍・菅政権が打ち出し、岸田政権に引き継がれた経済政策。それは、コロナ禍を利用し、貧しい人々や中小企業を切り捨てる、新自由主義の攻勢を宣言するような内容のものだった。まちがった現状を打開するため、私たちには何ができるのか。気鋭の経済学者がコロナショック・ドクトリンの実像を探り、日本経済のあるべき姿を示す。
目次
第1章 コロナ下で進む日本経済の「転換」
補論 為替相場の決まり方
第2章 ここまで来たコロナショック・ドクトリン
第3章 まだまだ進むコロナショック・ドクトリン
第4章 コロナ火事場経済の「前門の虎」と「後門の狼」
第5章 二〇二二年に入ってからの動き
第6章 対談 京都で働く中小事業者たち@コロナ禍(鈴木宏介(中京民主商工会事務局員)×松尾匡)
著者等紹介
松尾匡[マツオタダス]
1964年、石川県生まれ。立命館大学経済学部教授。専門は理論経済学。神戸大学大学院経済学研究科博士課程修了。論文「商人道!」で第3回河上肇賞奨励賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Mc6ρ助
17
政府のコロナ対策や敵基地攻撃能力に突出した安全保障政策やなんか守るべきはオトモダチの利権だったのかと、すっかり腑に落ちてしまった。そうではない人たちは自助共助、高度プロフェッショナルで労働時間を気にせず働くとか非正規のエッセンシャルワークで日本経済を回してくれればそれでいいんだって。エネルギー安全保障もいい加減不十分だけど、食料安全保障なんてゴルフ場を芋畑とかコオロギ食って話も別に聞くし、「あんな人たちに負けるわけにはいかないんです」とこちらがいうべきだったとほぞをかむしかない。もっと読まれてよい本。2023/03/05