内容説明
英国モダニズムの洗礼を受けた日本探偵小説界の先駆者・松本泰の作品集第3弾!探偵小説デビュー作「濃霧」を始めとして、大正時代に書かれた長・中編探偵小説六作を収録。探偵小説専門誌を発行し、江戸川乱歩に先んじて犯罪小説や探偵小説の分野で健筆を奮った松本泰の作品が今ここに甦る。入手困難な長編評論『探偵小説通』も完全収録!
著者等紹介
松本泰[マツモトタイ]
1887(明20)年、東京生まれ。本名・泰三。慶応義塾大学在学中『三田文学』に短編小説「樹陰」を発表して文壇デビュー。1913(大2)年、イギリスに遊学。滞英中に、後に翻訳家として名を成す松本恵子と結婚。23年、奎運社を創設。同じ頃、東京の東中野に文化住宅を建設し、文化サロンを形成。1939(昭14)年、腸癌により死去
横井司[ヨコイツカサ]
1962年、石川県金沢市に生まれる。大東文化大学文学部日本文学科卒業。専修大学大学院文学研究科博士後期課程修了。95年、戦前の探偵小説に関する論考で、博士(文学)学位取得。現在、専修大学人文科学研究所特別研究員。日本推理作家協会・本格ミステリ作家クラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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