内容説明
本書は『秘教1』で論じた密教、陰陽道、神道などの諸秘教と深く関連する経論・口伝・説話などの古文献九点を現代語訳したものである。秘教の中核は密教にある。その教相と事相を随所に援用しており、それらに詳しい注釈を付して『秘教1』とのつながりをもたせている。日本の秘教は中世に至って発酵段階に入るが、真言立川流や神祇潅頂の関連文献などは、その実態を最も如実に示している。本書と『秘教1』の通読により秘教思想全般への理解が進む構成。神秘学・宗教学ファン必読の書。
目次
第1章 『〓〓抄』三国相伝〓〓金烏玉兎集の由来
第2章 『北辰妙見大菩薩神咒経』
第3章 『聖徳太子伝暦』
第4章 『神祇潅頂私式次第』
第5章 『受法用心集』
第6章 『宝鏡鈔』
第7章 『辰菩薩口伝』
第8章 『天台潅頂玄旨』
第9章 『摩多羅神私考』
著者等紹介
藤巻一保[フジマキカズホ]
1952年、北海道に生まれる。中央大学文学部卒。宗教研究家。作家。宗教における神秘主義をテーマに、雑誌・書籍などで幅広く執筆活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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