内容説明
戦争、孤独、伝説、同性愛…三島由紀夫、大江健三郎、北杜夫、辻邦生ら名だたる戦後作家に影響を与えたトーマス・マンの世界に通ずる未訳の話題作!!
著者等紹介
マン,クラウス[マン,クラウス] [Mann,Klaus]
1906年、ドイツのミュンヘンで、ドイツ人作家のトーマス・マンとユダヤ系ドイツ人のカタリーナ・マンの間に生まれる。1925年、19歳から小説を書き始め、翌年最初の作品を出版。世界恐慌をきっかけにナチスが台頭すると、父トーマスらと反ナチ活動を開始。同性愛者でもあったため偏見の目にさらされ、1933年にオランダに移住。この頃『鉄格子のはめられた窓』などの短編小説を執筆。36年にアメリカに亡命して反ナチ活動を続け、43年にはアメリカの市民権を得てアメリカ兵としてイタリア戦線に出征する。1949年にフランスのカンヌで睡眠薬自殺を遂げた
森川俊夫[モリカワトシオ]
1930年東京生まれ。水戸高等学校、東京大学独文科卒。熊本大学法文学部助手、東京大学文学部助手、電気通信大学専任講師、1961年一橋大学専任講師。西ドイツのチュービンゲン大学へ留学。1963年一橋大学助教授、1971年同教授。1992年定年退官し同名誉教授、同年から2003年まで東京国際大学教授。トーマス・マンの作品を研究テーマにする一方、戦後ドイツ文学を翻訳。その後トーマス・マン作品の翻訳を手掛け、1988年から2016年にわたり『トーマス・マン日記』全10巻(共訳、紀伊國屋書店)の編訳・刊行に携わった
梅田紀代志[ウメダキヨシ]
1940年生まれ。挿絵画家。CM制作会社でアニメーション制作に従事したのち、イラストレーターとして独立。少年雑誌の挿絵や図鑑の標本画などを中心に活動し、その後、歴史画に転じる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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藤月はな(灯れ松明の火)