内容説明
悪魔黙示録を書いた夢法師。デビュー作「解剖された花嫁」から『新青年』を経て『宝石』に至る流れを鳥瞰。九州在住作家初のミステリ作品集!
目次
創作篇(解剖された花嫁;狐霊;地獄絵;鉛毒を警告する男;戦雲 ほか)
随筆篇(思ひ出すことども;探偵と科学小説;キャメルと馬刀;「扉」海底トンネルをくぐる;聖ミシエル号のごとく ほか)
著者等紹介
赤沼三郎[アカヌマサブロウ]
1909(明42)年5月17日、福岡県生まれ。本名・権藤実。九州帝国大学農学部卒業。1933(昭8)年、「解剖された花嫁」が『サンデー毎日』主催「大衆文芸」募集の選外佳作に残りデビュー。38年、春秋社主催の第2回長篇探偵小説懸賞募集に投じ、授賞したものの同社の事情で公刊されなかった「悪魔黙示録」が、大下宇陀児の推薦文付きで、約半分の枚数に縮められて『新青年』に一挙掲載された(47年に『悪魔の黙示録』と改題刊行)。44年に権藤名義で刊行した『兵営の記録』で第4回野間文芸奨励賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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